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執筆能力向上企画作品

夜の風

作者: たかさば

夜の風はぶっきらぼう


勝手にふいて

勝手にやんで


気まぐれに頬をなでては去っていく

いたずらに髪を乱しては去っていく


夜の風はいくじなし


加減してふいて

気を使ってやんで


そっと頬をかすめては去っていく

ふわりと髪を巻き上げては去っていく


夜の風はさびしがり


独りぼっちで吹いて

独りぼっちでやんで


誰かを抱きしめようとしては去っていく

誰かに近づこうとしては去っていく


夜の風は…夜にふく


夜の風は…夜明けとともに去っていく


陽気な朝の風から逃げるように

明るい朝の光に背を向けるように

元気な鳥たちの騒ぐ声に混じらぬように


夜の風は…夜が恋しい


すべてを包み込む…闇が恋しい

孤独が隠せる…闇が恋しい


夜の風は、待ちわびている


夜の風が、夜の風でいられる、夜の訪れを


夜の風が、夜の風を楽しめる、夜の帳を


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