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6 世界の様相

教授に研究所内が案内してくれた。

この研究所は、「国立魔術大学再生医療錬金術研究所」と言うらしい。そしてこの研究所の所長でもあるのが教授のようだ。

教授は錬金術師で、回復薬などではなく、欠損した部位ですら回復させる薬の研究をしているらしい。

錬金術師と言うと、やっぱり何か金を生み出すようなイメージがあるが、それぞれの専門が多岐に渡って存在するようだ。

悪魔が存在する世界と言うのは聞いたが、魔物や魔獣も存在するようだ。悪魔とはそれらより上位の存在のようだ。その悪魔並みの魔力を持っているというのは正直嬉しくない。使えないのだし。

体育館のような部屋、魔力試験場と言う場所でシエルは待っていた。

「加藤さん、剣が使えるみたいですね。レベルもよく分からないみたいですし、手合わせしませんか?」

え?!いきなり実力を見られる?

「いやいや、驚かないでも大丈夫ですよ。木剣ですよ、木剣」

そういう事じゃないんだけどなぁ。それに木剣って木刀でしょ?竹刀しか持ったこと無いんだけど。

「あんた、加藤さんに怪我させたら出禁にするから」

「しないよ~。じゃあ防御しかしませんから、打ち込んできてください」

良かった!打ち込みのみか!少し楽になった。

木剣を受け取り、間合いを取り、構える。冷静に、冷静に。

左足に体重を乗せ、右足をゆっくりと運ぶ。

ゆっくりと間合いを詰める。

大胆な足さばきはあまり好きじゃない。

まだだ。今じゃない。にこやかなシエルはこちらを見据えて動かない。


今!


意を決して木剣を振り下ろす。

にこやかなシエルは防御をする気配もない。

もう止められない!

しかしシエルは木剣を最小限度の動きで躱した。完全に見切られている。

「こえー、今完全に頭狙いましたよね」

驚いて見せるが、驚いているのはこちらだ。最初から分かっていたかのような動き。

「分かりました、止めましょう!加藤さんは実力者だ。このままやると反射しちゃう」

絶対に嘘だ。あの躱し方から見て、普通なら反射で防御だろうが、シエルの言う反射は反撃だ。

「他に何か使えます?槍とか斧とか」

「槍は見たこと位しか無いですね。斧は前時代の武器ですね」

戦斧とか外国だし、日本で斧は伐採用だろう。

「あ、加藤さんの世界には鉄砲ありました?銃です」

「銃はありますね、でも撃ったこと無いですね。日本では個人所有は基本禁止でしたから」

「そこは同じなんですね、この日本でも基本的には警察と軍だけですからね」

ん?軍?この日本は軍隊があるのか?自衛隊じゃなく?

「前の世界で日本には自衛隊って言うのがあったんですけど…」

「自衛隊?国軍と違うんですか?予備役みたいな存在ならありますけど」

あー、自衛軍ですらないんだ。

「そもそも国家の自衛は基本事項ですからね。侵略戦争は基本に国際法に触れますし、魔物や魔獣のいるこの世界で人間同士で戦っている暇はありませんよ」

戦争の無い世界か。

平和に思えるけど、魔物や魔獣がいる。

何か難しいな。

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