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4 異世界転移

転移者?異世界?並行世界?

何そのマンガワード。

「その、転移者ってのが加藤さんなの?」

「その特定が一番得意なのはあんたでしょ。ってか、あんた自己紹介したの?」

「え?あぁ、加藤さん、ごめんなさい。自己紹介もしてないのに勝手に財布覗いて。シエルウェルゲナーと言う者です」

男は日本人じゃなかったのか。外見は日本人のように見える。

いやいや、そうじゃない、外見がどうとかの話じゃない。さっきから魔力がどうとか転移者だとか異世界とか並行世界って何だ?

「ウェルゲナーさんですか。車、何か傷付けちゃったみたいですみません」

「いやいや、そんな謙遜しないで下さいよ。こっちは年下なんですから。それにシエルで構いませんよ。こいつは彩です」

「いやいや、教授でお願いします」

何だこのやり取り。2人は頭を下げてるがこの部屋、色々と変だ。

自己紹介が済んだだけで、話が全然前に進んでいかない。


パンッ


教授が手を叩く。

「移動しましょう、もう1項目調べたいことがあるの」

教授に手を差し出され、点滴台に手を掛け、歩き出す。

廊下を歩くとすれ違うのは白衣の人ばかり。看護師的な姿の人は居ない。やはり研究所と言うのは事実なのだろうか。研究室っぽいガラス張りの部屋には様々な設備が備わっている。何の研究をしているのかすら分からない。

「この部屋よ」

案内された部屋はやはり白かった。何やら台が置かれているだけの部屋だ。

「その台のプレートに手をかざして下さい」

台には透明のプレートがある。何かの測定器だろうか。選択の余地はない。

透明のプレートが白く光る。

「白?!」

「白いねぇ~」

「白だと何かマズいんですか?!」

「それは魔力測定器よ。白は魔力が0ってこと」

また魔力って言葉が出てきた。そんなものある訳がない。

「ちょっとあんた、プレート外しなさいよ」

シエルが台からプレートを外す。

「おかしいと思ったんですよ、加藤さんからは結構な魔力を感じるんですよ」

「胸に当てなさい」

「じゃ、失礼しまーす」

シエルがプレートを胸に押し当ててくる。どうせまた白く光るんだろう。魔力なんて無いんだから。

割れた。

「マジかよ。これ簡易測定器?」

「そんな訳ないでしょ。ちょっと待って、後ろの大きいの使って」

「加藤さん、ささっ、こちらへ」

今度は全身を映すくらいの姿見があった。シエルに背中を押され、へばりつく様に胸を押し当てる。

また光った。今度は割れずに青く光った。

「加藤さん」

教授が近付いてきて肩に手を置く。

「あなた、悪魔並みの魔力持ちです」

魔力の次は悪魔か。一体何なんだ。教授は手を取り苦笑いして見せる。

「でも加藤さんは魔力回路が発達してない」

「それだと、どうなるんですか?」

「強大な魔力を持っていても魔法はおろか、魔術も使えない」

「四代元素魔法。火水風土です」

シエル4本の指に小さな火、渦巻く水玉、流れる風、土の塊。魔力、悪魔、今度は魔法に魔術か。

もう分かった。シエルや教授の感じていることは伝えられなくても分かる。

ここは異世界だ。山奥の橋から投身自殺したはずが、異世界に転移したらしい。いや、したのだ。

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