14 魔法練習
「鑑定偽装の使い方が分からない?」
正直に教授に聞いてみた。
さっき自分で自分を鑑定したところ、
エクストラスキル:魔力支配、無詠唱、万能言語
ユニークスキル:賢者、鑑定眼、鑑定偽装
レアスキル:全魔法適性、応用魔術適性、全物理攻撃適性
スキル:会計士、錬金術士
ステータススキル:剣術5
知らないスキルが有ったのだ。エクストラスキル、魔力支配と無詠唱と万能言語。万能言語はデータベースから学んだからか?それにしてもエクストラってユニークより凄いはず。教授がくれたのか?
「魔力の偽装は出来てるじゃない。…あぁ、魔力支配だけしか理解出来ていないのね」
魔力の偽装は確かに出来ている気がする、溢れそうな魔力を内に止めるように意識しているからだ。
「偽装は簡単よ、鑑定状態でスキルをダブルタップすれば、非表示になるわよ」
ゲーム?!そんな簡単なことなのか!
「魔力総量の数値はゲージを左にスライドさせれば、それが偽装状態になるわよ」
やはりゲーム要素が強い!むぅ、無理に溢れそうな魔力を意識的に制御するより、隠せるならそっちが楽だ。
「そうだったんですね、それにエクストラもありがとうございます」
「魔力支配のこと?あれは一ちゃんが自力で獲得したものよ。キューブ錬成の練習の成果よ」
あれだけのことで、エクストラスキルが獲得できるのか、それとも賢者の影響か?
「一ちゃんの魔力総量で針の穴に糸を通すような練習だからね。魔力操作とかをスッ飛ばして魔力支配になったみたいね。それに本来は魔法、魔術は魔法陣を描くか詠唱があるの、まぁ今現在は詠唱が主流だけどね」
そう言えば前にシエルにも言われた気がする、段階的にスキルを得ていくべきだと。
「どんな感じでスッ飛ばしたんですかね?」
「本来なら、魔力回路、魔力操作、魔力制御、魔力支配よ。詠唱なら、詠唱短縮、詠唱省略、無詠唱よ」
うわー、結構飛ばしてる。とりあえずユニークスキル以上は隠しておこう。あれ?魔力ってどの位が普通とされるんだろう、ゲージ操作に迷う。
「普通の人はどれ位の魔力総量なんですか?」
教授はステータス画面を覗き込み、魔力総量のゲージを勝手に操作する。
え?これって自分以外の人にも見えるの?自分を鑑定していたら誰かに見られるってこと?
「普通の人間にしては少し多い位にしとくわね」
ほとんど消している位、微妙な位置にされた。どんだけ魔力総量が高いのか。
「教授は鑑定に干渉できるスキルを持っているんですか?」
「鑑定眼、鑑定偽装にも上位スキルが存在するのよ。まぁ順序にこだわるなら知らない方がいいわよ」
教授なら持っていそうだな。教授はどれ位に偽装しているのだろうか。試しに…
ぎゃぁぁぁぁ!目が焼けるぅぅぅぅ!
「一ちゃん、女の情報を盗み見るなんて失礼ね。防壁よ」
はぁはぁ。教授とかシエルみたいな人を迂闊に鑑定してはいかんな。
それよりも今は、スキルよりも魔法の勉強をせねば。
「教授、研究所のデータベースに、前みたく魔力で繋がりたいんですけど、どこで出来ますか?」
「あー、あれは水槽の中限定なのよ。何か知りたいんならそこの端末でアナログに使って」
あの情報の吸収力は水槽限定なのか。残念だ。あの時は言語だけに絞ってしまった。これからは普通に勉強するしかないのか。
「データベースから何を知りたいの?」
「魔法の基礎を勉強してみようかと」
「そんな初歩的過ぎる情報はこの研究所に無いわよ!」
怒られた。でも何か魔法教材でもないだろうか。この世界で小学生で魔法使いなのだから、教科書を取り寄せてもらうとかした方がいいのだろうか。
「一ちゃんはやはりこの世界をまだ良く理解出来ていないようね。賢者であり魔力支配を持っていれば、魔法なんて簡単に使えるわよ。カレンに教わりなさい、魔力試験場好きに使って良いから」
「一さん!このカレンに教えられる最大限を頑張って教えますね」
異世界なんだから、まだ理解が追い付かないんだよな。




