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フォニックス 運命の始まり(年明けより大幅改稿予定)  作者: ことこん
第七章 ギーヨとキョウ
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第三部 姉妹、兄弟、仲間の絆

 「こっからは協力していこか」

「そうだね。姉さん」

自分には兄弟がいないので、2人が羨ましかった。そこからは息ぴったりの連携プレーだった。2人が交互に攻撃し、お互いの隙や弱点を補い合い、より速いペースで攻撃が出来るようになっていた。自分にも兄弟がいたら、こんな戦いが出来たのだろうか。ぼんやりしていたら、攻撃に気づかなかった。避ける暇も無く、しまったと思ったら、誰かが受け止めた。

「ぼんやりしてないで、帰るか戦うかどっちかにして、コウ」

「分かったよ。帰るからな!」

ソウマはチビなのに勇敢だなあと感心した。


 「エント!いくぞ!」

「ああ。失敗するなよ」

まず俺が電気で相手を動けなくし、それからエントが攻撃するという感じだ。動かない的ならあの技が当てやすい。

「火炎砲8連射!」

見事に命中した。この技は当てにくいものの、威力はあるので、たいていの相手なら一撃で倒せるはずだ。それでも。

「数が多すぎ!キリがない!」

「こうなったら、エント!一気にいくぞ!」

「エレキブレイズアタック!」

敵はかなり倒せたようだが、流石に全員は無理があった。

「ライト君、エント君、こっちも結構減ったで」

「それにしても、なんでこんなにいるんだろ?」

「それはこいつらを全員倒してから考えることだ」

「確かに」


 「ちょっと!ギーヨ様!置いて行かないでください!」

「置いて行ったのではありません。あなたが行くのは危険だと思ったからです」

「でも…」

「僕なら心配ないでしょう。僕はあなたの兄ですから」

「へっ?」

「気づきませんでしたか?歳の差はかなりありますが、僕たち兄弟ですよ?」

「だ、だから僕なんかを側近にしたんですか?」

「はい、そういうことです。あなたを睨んだという人は誰でしょうねえ。帰ったら即刻クビにしましょうか」

「いいですよ!嫉妬は誰でもするものでしょう!」

「冗談ですよ」

「また笑えない冗談言って…僕たち本当に兄弟なんですか?僕そんなこと言いません」

「小さい頃の僕にそっくりです」

「どこが!」

「見た目ですよ。あと、このことは誰にも言わないように。面倒なことになりますから」

そんな話をしている間に、どんどん倒れた人が増えていっているのは、見なかったことにしよう。


 「ありがと。姉さん」

姉さんは咄嗟に私に向けた技を技で打ち消してくれた。

「当然やろ。アインにだけは怪我させたくないから」

「でも、私以外も助けてあげてね。特にソウマさんとか」

「そやなあ。気をつけやんと、飛び出していってまうからなあ」

「本当に」

数は多いが、一人一人の強さはそんなにだ。コウでも戦えるくらいだ。本人は帰ってしまったけど。キョウさんが捕まったのが不思議なくらいだ。さっきのも、上手くいけば抜け出せなくもない程度だ。その瞬間、ものすごい妖気を感じた。その妖気は禍々しく、他の者とは格が違うことが分かった。ズシーン、ズシーンという大きな足音と共に、気配が近づいて来た。ギーヨ様は自分たちで倒せると判断したのだろうか。

「やれやれ。お前ら、こんな奴らに易々とやられやがって」

そう言った男は、自分の体長の2倍はありそうな大男だった。体格差があり過ぎる。どう戦うか、考えなければならない。そう考えていると、相手が殴りかかって来た。大きな拳は、私に避ける暇も与えなかった。

「グラスシールド!」

ソウマさんが防いでくれた。

「あ、ありがとう、ソウマさん」

「当然でしょ。仲間なんだから」

「やったな!ソウマ!練習しといて良かったな!」

「ふん。そんなので俺の技を防げると思うなよ?グランドプレス!」

みるみる地面が近づいて来て、私たちを押しつぶしてしまう勢いだった。しかし、急に止まった。フウワさんが男をテールハンドで締め上げたのだ。でも、逆にフウワさんが投げ飛ばされてしまった。その隙に、私たちは脱出した。

「フウワさん!大丈夫?」

「これくらい、どうってことはない」

しかし、立ち上がる時に、痛そうに顔をしかめた。

「無理しないで!後は私たちがやるから!」

「僕は手当てをするよ!任せたよ!」

「ああ。頼んだぞ」

「どうだ?俺にかかれば、お前らなんてあっという間ということが分かったか?」

「どうかな?俺たちが協力したら、お前こそあっという間だ!」

「生意気な!もう一度分からせてやる!グランドスラッシュ!」

各々技を出し、技を跳ね返した。

「なにっ!」

「言っただろ?分かってないのはお前の方だ!」

男の足元からツルが生えて来て、また男は動きを封じられた。

「その通り。僕らの力をなめないで欲しいな」

「ソウマ!フウワは?」

「安静にしてもらってるよ。大丈夫。肩を痛めただけだから」

「よし、決めるぞ!」

「うん!」

みんなの声が重なった。

「ファイブトルネード!」

即興だったのに、不思議と上手くいった。戦いの中で強くなっていくということは、こういうことなのかもしれない。男はなすすべもなく倒された。

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