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フォニックス 運命の始まり  作者: ことこん
第五章 二つの依頼
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第三部 作戦実行!

 まず、雷を鳴らす準備をした。

「雷の規模はこれくらいでいいかな?」

「うん、音を鳴らすのが目的だから、それくらいでいいと思うよ」

後は、火鼠が驚いて出てきてくれるかの問題だった。

「じゃあ、行くぞ!3、2、1、0!」

耳障りな大きな音が、辺りに響き渡った。火鼠は作戦通り出てきたので、私達は茂みから飛び出し、軽く技を出した。

「何者だ!」

砂埃が収まると、そこには1人の女がいた。

「お前か!火事を起こしてるのは!」

「はは、その通りさ。私はパキラ。他人の幸せほど見ていて不快になる物は無い」

「お前は間違ってるって証明してやる!エレキクラッシュ!」

雷が塊となり、パキラに降り注いだが、見事に避けられた。

「そんな技、誰でも避けられる」

「でも、相手は俺だけじゃないはずだ」

パキラが降り向こうとした時、

「おかげで技を充分ためれたわ」

とスインの強力な水の弾丸がパキラに当たった。さらに。

「これでもくらっといて」

巨大な氷塊がパキラに落ちた。アインも戦闘本能を制御出来るようになったようだ。

「こうなれば、森ごと全て燃やしてやる!」

パキラが火の玉を木に当てようとしたら、植物が遮ってきた。こんなことが出来るのは、この中で1人しかいない。

「イネイ!すまん!」

「ちょっとはお役に立ちたかったですし。気にしないでください」

パキラは既に2人によって拘束されていた。相変わらず抜け目のない姉妹だ。

「…どこにいったのかと思えば」

という呆れた声と共に、風が吹き荒れた。空を見上げると、翼のはえた狐が飛んでいた。

「すみません、オムギさん!では、私はこれで!」

「ありがとな、イネイ!助かったよ!」

こうして、俺たちはあっさりと任務を終えた。


 一方、猫の国。向こうと違って最初から居場所はわかったのだが、氷山にいた。雪は深く積もり、吹雪は止む気配などない。ずいぶん戦いにくい場所だ。

「私はオスコ。何の用だ」

「子供を攫っているのはお前か!」

「攫っているのではない。奴らの意思でここにいる」

そう言ってオスコは1人の子供を連れてきた。しかし、その目に光はなく、意のままに操られているようだ。

「嘘つけ!操ってるだけじゃないか!」

「私を止めたいならば、倒してみることだ」

寒さが一段と増した。長期戦に持ち込まれると不利だろう。

「一気に勝負を決めてやるぜ!バーニングストーム!」

「エント君、気をつけて!」

俺の放った技はオスコに直撃し、雪は熱で少し溶け、地面が顔を出した。

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