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フォニックス 運命の始まり  作者: ことこん
第四章 フォニックス強化作戦!
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第五部 突然の救世主?

 顔を上げると、そこに立っていたのは見覚えのある人だった。

「お怪我はありませんか?」

その声で誰か分かった。

「あーっ!入り口の人!」

「はい!キョウです!お怪我はありませんか?」

「大丈夫です!すみません、ご迷惑をおかけして…」

「いや、これは僕の暇つぶしにしているようなものですから。それに、フォニックスさん達が苦戦しているのは聞こえましたから」

「あの距離で?」

「僕の特殊能力は聴力ですから」

男は、キョウの妖力を感じとったのか、逃げようとしたが、すぐに捕まり、縄で縛られた。

「あの、ありがとうございます…」

そんなことをしていたら、ツムギという人が小さな声でお礼を言って来た。

「いやいや、1番すごいのはキョウさんだし」

「僕は不意打ちでしたし」

「お礼と言ってはなんですが、狐の国のことなら何でも聞いてください!大抵のことならお答えできます!穀物屋敷でお待ちしております!」

イネイさんはそう言ってツムギさんを連れて帰っていった。この出会いが、今後のライトの人生を大きく変えるとは、誰も想像していなかった。


 家に帰ってから、ご飯を食べていた。

「いやー、やっぱ王族は強いんだなあ」

「当たり前だろ。しかも、ギーヨ様、一度山一つ吹き飛ばしたことがあるって聞いたことがあるぞ」

「本当に?いくらギーヨ様でも、流石に無理なんじゃ…」

「私も聞いたことあるで」

「俺もだ」

ちょうどご飯を運びにきていたコウが言った。

「ギーヨ様強すぎ…」

「ギルド様だって強いよ。技神とまではいかなくても、この国じゃあ五指に入るだろ」

「ていうか、さっきからソウマさん全然喋らなくない?」

「確かに」

みんなでソウマを見ると…寝ていた。

「ソウマ!こんなとこで寝たら風邪ひくぞ!」

ゆすってみても、全く起きる気配は無かった。

「よっぽど疲れとったんやな」

「ベットまで運んでやるか」

俺はソウマを持ち上げ、階段を上り、ソウマの部屋のドアを開けた。そこは大量の植木鉢で埋め尽くされていた。

「なんじゃこりゃ!」

とりあえず、ソウマを寝かせて、食卓に戻った。

「エントエントエント!」

「どどどうしたんだよ!」

「なんとなくポストをみたら、こんなに手紙が入ってた!」

「は?」

「何でだ!」

「知らんの?最近、フォニックスのチラシがよう貼られとるで」

「こんなに依頼来てたのか!」

前途多難を感じさせる、夕飯のひと時だった。


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