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フォニックス 運命の始まり  作者: ことこん
第四章 フォニックス強化作戦!
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第二部 厳しすぎる特訓

 「鍛えるって?」

「僕があなたたちを強くさせるということですよ」

「え?いいんですか?」

「ええ。是非ともあなたたちに活躍してほしいですから」

猫の王の特訓だ。着いて行けるか少し不安になった。

「まず、全員で私に攻撃してみて下さい」

「いいんですか?」

「はい。それであなたたちの課題を見つけますので」

みんなは技の準備をし始めた。

「そのかわり、本気で来て下さい」

大丈夫なのか心配にもなったが、彼は最強といわれるギーヨ様だ。手加減は必要ないだろう。そして、みんなで攻撃したが、見事に全てかわされていた。

「ライトさん、エントさん。あなたたちは攻撃が真っ直ぐすぎて、見切るのが簡単になってしまっています。スインさん。もう少し技の威力を上げた方がいい気がします。これでは、せっかく当たっても倒し切れません。ソウマさん、アインさん。技の出し方を工夫した方がいいかもしれません。見切りやすくなっています。最後に、フウワさん。次の技も考えて技を打つと良いかもしれません。技を打った後、隙ができてしまいます。それでは、皆さん頑張ってください」

6つのドアが開き、中から人が出てきて、それぞれ案内してくれた。私もそれについていくと、広い部屋に出た。

「それでは、始めさせていただきます」

それから、まさに地獄の特訓が始まった。


 特訓がひと段落付いた頃。みんな集まって弁当を食べていた。

「もう、死ぬかと思ったよ。とんでもない技食らってさ。ソウマはどうだった?擦り傷だらけだけど」

「いやあ、森で特訓したんだけど、トラップに引っかかっちゃって」

「俺なんて、やり直ししすぎてふらふらだよ」

「私も。講師さん厳しいね」

「もう妖力無くなっちゃうよ」

「技って難しいね」

「午後はみんなで座学らしいよ」

「座学?意外だね」

「どっちにしろ、座っていられるならいいや」

エントさんの言葉にみんな同感した。


 午後1時。いよいよ座学が始まった。そこに立っていたのはギーヨ様だった。

「ギーヨ様!?お忙しくないんですか?」

「大丈夫ですよ。この国、良くも悪くも部下がいっぱいいますから」

さすが、大国は違うと、感心した。ちなみに、国にはランキングがあり、猫の国は1位か2位で、狐の国は50位前後だ。(この世界の妖怪は哺乳類のみで、イルカなども含まれる。)一位の国の王が、50位の国の庶民を気にかけるなど、たとえ隣国だとしても異常なことだった。ぼんやりしていると、テキストがまわってきた。それはとても分厚く、開く前から不穏な空気を醸し出していた。

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