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フォニックス 運命の始まり  作者: ことこん
第三章 ロスト団との戦い
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第五部 その後の話

 病院に何故かギーヨ様がやってきた。

「ギーヨ様?何か御用ですか?」

「まさか、あなたがあんな暴挙に出るとは思いませんでしたよ」

「すみません…」

「あまりご無理をなさらずに。伝えたいのはそれだけです」

ギーヨ様は立ち去っていった。


 次の日。

「コウ。朝ごはんまだ?」

「もうすぐ出来る」

コウはもはや部下というより、家政婦になっていた。昨日破れた服を縫い直し、弁当を洗い、と7人もいたら大忙しだ。しかし、他はフォニックスのメンバーとあまり変わらないので、こいつらは甘いなあ、とつくづく思う。しかし、お金は貰えないので、あまりいい生活という訳ではない。刑務所に入れられなかっただけ、ずいぶんましだけど。そんなこんなで、コウは静かに暮らしていた。フォニックスのメンバーと一緒にいると、なんだか暖かい気持ちになるので、この生活を気に入っている自分がいた。

「出来たぞー!」

自分が言うと、みんな集まってきた。毎回思うのは、ソウマさんの背の低さ。ライトさんと同い年というのに、10歳の子供とそう変わらないどころか、むしろ少し小さいくらいだ。しかし、それを口に出すのもどうかと思って、その事については全く話していないけど。みんなは中庭に行き、自分は家事をするという、日常的な日だった。晩ご飯を食べ終わると、みんなで何か見ようという話になって、ホラー映画を見ようということになった。ところが、エントさんは苦手だったようで、ちょうど前にいたソウマさんに抱きついていた。

「ちょっと、やめて!」

ソウマさんが必死に抜け出そうとしたが、力の強いエントさんには到底敵わず、結局ぬいぐるみの様になった。その様子が面白かったのか、ライトさんがゲラゲラ笑っていたが、ソウマさんは終始不機嫌そうな顔をしていた。


 その後。

「もう、やめてよね」

「いやあ、あまりに怖かったものだから」

「戦士なのに?」

「こういうのは無理だ」

「そういやあ、ソウマ。お前の特殊能力って…」

「うん。自爆なんだよね」

「あんまり使うなよ?」

「あれは最後の手段だし」

「2人ともー、もう寝ろよー」

「うん。ありがと」

「ソウマー、今日は怖くて寝れなさそうだから一緒に寝てー」

「嫌だよ!ライトさんと一緒に寝ればいいじゃん!」

「それは嫌だし、ソウマのサイズがいいんだもん」

「人が気にしてること言わないでよ!」

なんだかんだで、仲良くなりそうな2人だった。


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