ランキングに文句言っても意味がないのでは?
ここ一ヶ月ほどはマンガばかり読んでいました。
私は志向が定期的に変わります。「やたら小説が読みたい時」もあれば、「ひたすらゲームをしたい時」もあります。ここ最近は「黙々とマンガを読みたい時期」だったのでしょう。
一ヶ月ぶりにこのサイトの「ランキング」を何となく眺めていると、その「ランキング」そのものにもの申すエッセイを見かけました。
曰く、「現状のランキングは同じようなジャンルしかなく異常」というような内容です。果ては運営様に「こんな風に変えるべきだ」と提言しています。
それらを読む度に、
「この人(達)は何を言ってるんだろう?」
と疑問が浮かびます。
まず、上記の方々は「特定のジャンルばかりがランキング上位に入るのは異常」と仰っておられますが果たしてそうでしょうか。
私は冒頭で「マンガを読んでいた」と言ったと思うのですが、この「マンガ」でも特定のジャンルに人気が集中しているように私は考えます。
劇場公開されて話題になっているあの作品も含めて最近の「少年コミック」という分野では「バトル」系の作品が大変人気です。
昨今は「悪魔」「妖怪」「吸血鬼」などと戦う「怪異」系のバトル作品がよく目につきます。
はっきり言ってしまうと、私は最近のこのジャンルの作品をあまり読んでいません。このジャンルの作品はかれこれ半世紀以上前から存在しています。「マンガの神様」も描いてらっしゃるジャンルです。読み飽きています。「読みたい」と思う作品もあって読んだのですが、「面白い」と思う作品がありつつも、どうも途中で読む気がなくなる作品も多々あります。
私からすれば「なんで今更?」と思える人気振りです。
しかし、これらの「少年コミック」を読む「少年」世代からすると、このジャンルの作品を読むのは「初めて」かそれに近い回数です。私が抱く印象とは全く異なるのでしょう。
そんな私が「怪異系のバトル作品ばかりに人気が集まるのは異常だ」というような不平不満を言って同意してくれる人は一体如何ほどいるのでしょうか。かなり少数なのではと私は考えます。勿論、私はそんなことを主張する気は全くありません。
「小説」より市場が大きい「マンガ」という媒体ですら「特定のジャンル」に人気が集中しているのですから、趣味人が集まりやすそうな「なろう」のランキングで同じ現象が起こっても全く「異常」だとは思えません。
寧ろ、成熟してきたからこそ起こり得ている状態なのではないでしょうか。
「特定のジャンル」を好む人もいれば、好まない人もいます。
「恋愛マンガ」を好まない人に「少女コミックは恋愛マンガばかりだ。おかしい。」と言われても、「じゃあ、少年コミック読めば?」としか私は思いません。
同じように「ランキングが異常」だと言うのなら、「別サイト利用すればいいのでは?」と思うのですが、私の考え方が特殊なのでしょうか。
次に、「こんな風に変えるべきだ」とのことですが、これは端的に言えば「定められたルールが気に入らないから変更しろ」ということです。
この言い様は「将棋で駒の動かし方が(自分にとって)都合が悪いから変更してほしい」と言っているのと同じように私は考えます。
将棋で駒の動かし方を変えたらそれはもう「将棋」ではありません。
「決められたルールの範囲内で楽しむ」ということをもう少し考えてみては如何でしょうか。
とはいえ、このサイトのランキングが全く問題がないと考えているわけではありません。私自身も変更したほうがいいと思う点はあります。ただ、上記の方のように私はそれを「主張」する気にはなれません。
「全く問題がないランキング」というものはないと私は考えているからです。
上記の方の言うように「こんな風」に変更しても、それがまた別の問題を生じさせる可能性もあります。鼬ごっこです。
運営様も「現状」が一番問題がないから変更しないのではないでしょうか。
つまり、
「1ユーザーがシステム面に文句言っても何も変わらない」
ということです。
致命的な欠陥があれば運営様も変更するでしょうが、そうでなければ変えることはないでしょう。
「ユーザーの意見は反映されるべき」という方もいらっしゃるでしょうが、現状に「否」を唱える方もいれば、「是」だと思う方もいます。
「否」を唱える方からすれば「是」という声が聞こえないと仰るでしょうが、「是」の方々は声はあげません。不満がないからです。
そして、「是」と思っている方々が「サイレントマジョリティ」であれば、運営様は絶対にシステムを変更することはしないでしょう。
そして、「1ユーザー」としてどうしても納得できないのならば答えは一つです。
このサイトの利用をやめればいいのです。あくまでも、「1ユーザー」なのですから。サイトの利用は「義務」ではありません。
どうしても「改革」したいと仰るのなら、「1ユーザー」ではなく「運営サイド」になるべきでしょう。そこで提案すれば、もしかしたら「改革」できるかもしれません。それもまた大変難しいことだと私は思いますが。