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爆縮と体温の機知(9)

私は夢

夢の為に犠牲になるのは自分だ

夢、そのものから見れば

叶えていようと

叶えていまいと

人間が様々なものを犠牲にし

自分へと

向かって来ているように見える

犠牲にしていないと

人間側が何度も綺麗に言い繕おうが

そう見えてしまう

言い訳をしているだけにしか

聞こえない


「あんなに大切だったものを

犠牲にするなんて」

「自分を犠牲にしてこそ

夢に近づいている気がする」

「夢を叶えるのに

犠牲なんて要らないんですよ」

「効率の良い努力をしてこそ

ちゃんとした結果として残ります」

夢という名の私に

こんな言葉を言いながら

近づいて来るのです

同じ空間の中で

やっていることは変わらないのに

近づいて来る

それ以外のことを

誰もやっていないのに

何故だか

とても不思議なんです


「お前の所為だ」

「お前の責任だ」

「お前なんか、無ければ良かった」

「お前に使った時間と金を返して」

「もっと、違う結果になっていた筈だ」

「自分の所為じゃない

お前があるからだ」

夢という名の私に

こんな言葉を言いながら

去って行くのです

同じ空間の中で

やってきたことを捨て去る

残り火

そのゴミとは呼べないものが

目の前には

崩れもせず

広がっているのです


「他人の夢を笑うな」

笑って貰って構いません

笑えなくするのは

夢という名の私の役目

でも、少しの力しかありません

その先は

また、別の私が

サポートをするのです

次から次へと

私は私と変わっていく

それが夢という名の私の続き方です

いつ終わるかは

あなたが決めて良いことです


夢を大切に

そんな声が聞こえてくるが

誰も終わり方に対して

言わないものである

初まりは

あれほど心配されるのに

どうしてなのか

分からない

夢の終わりに

有難うと言えるだろうか

僕等は

言わなければいけないような

そんな気がする





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