表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/43

拝啓、神々。どうやら前途多難みたいです。

 気がつくと、俺は洋風な造りの豪華に飾られた建物の中にいた。周りを見渡すと他のクラスメイトもいる。全員状況を飲み込めていないようだ。

「な、なんだここ!俺達さっきまで教室にいたじゃないか!?」

「ゆ、夢に決まってるわよね……」

 全員が慌て、パニック状態になっている所に声が響いた。

「えー、君達がイル・リアス様のお告げにあった争いを終結させる勇者、で合ってるのかな?」

 声が聞こえた方を向くと、そこにいたのは若く綺麗な正装をした男性だった。背は高く顔立ちは整っていて金髪碧眼。優しげな笑みを浮かべている。

「誰だ……?」

 俺達の中の誰かが呟く。その呟きは男性に届いたらしく、自己紹介が始まった。

「ああ、自己紹介がまだだったか。僕はレイク。レイク・ウル・イリスティア。この、聖イリスティア王国を統治している、いわば国王だ」

「お、王様?」

 あー、神様が言ってたな。でも、こんなに若いとは思わなかった。なんか、じいさんが出てくるのかと思ってたから。というかこういう時は美しい姫(腹黒)も一緒に出てくるんじゃないの?

「ふむ、どうやら君達は状況が飲み込めてないようだね。いいだろう僕からこの世界について説明しよう」

 そこから王様は語った。この世界について。イル・リアス様の言っていた事と同じ事を。ただ違っていたのはこの世界に争いをもたらした謎の勢力についての説明がなかった。どういう事だ?この世界の人々は争いの原因をしらないのか?

(その通りです、彼方。奴らは世界の暗部で活動しています。その世界のほとんどの人々は知らないはずです)

 いきなり頭の中に誰かの声が響く。この声は……

(神様か?)

(はい、言ったはずですよ。私とはいつでも話せると)

 ああ、なるほどこんな感じなのか。そこで王様が説明を終えた。

「さて、君達の❬能力❭を見ていこうか。ついての来てくれ」

(なあ神様。この世界にステータスってあるんですか?)

(ステータス?そんな物あるはずないでしょう。私の世界の子達はみんな優秀です。まず人の可能性や強さを数値にする事なんてできません)

 どうやら、ステータスは無く、特殊能力を駆使して戦わなければならないらしい。とりあえず王様についていく。

 着いたのは教会のような雰囲気の神秘てきな場所だった。

「ここにある水晶に手を当てると奥の紙に❬能力❭が書かれ君たちの❬能力❭が確認できる。一人ずつ確認していってくれ」

 クラスメイトが自分達の能力を確認していく。そして、俺の番が来た。水晶に手を当て奥の紙を手に取り内容を覗く。




秤 彼方

❬能力❭

·因果逆転の魔眼(制限あり)

·神々の加護

❬保有神器❭

·聖銀の双剣(無銘)

·全智の魔導書

❬固有世界❭

·イル・リアスの法則世界




……は?ナニコレ。いや、能力と神器は分かるんだけどさ、説明あったし。でも固有世界ってナニ?

(おーい。神様?……出てこないな。忙しいのかな)

 いや、それよりもこの紙どうしよう?誰かに見られたら絶対怪しまれるじゃん。そしたら俺が神様の使いってバレるんじゃ!?

 そこで俺は他の人の紙も見せてもらう事にした……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ