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僕は周りの人たちの反応が気になるのに、案外見られていない!

作者: 七瀬




僕は、子供の頃から人の目が気になる子どもだった、、、!


僕は、みんなにどんな風に見られているんだろう?

みんなの中にいても、不自然じゃないないか?

僕は、周りの人達に馴染んでいるのか?


僕は毎日ふとした時に、いろいろ考えてしまう、、、!




僕の母親には、しょっちゅうこう言われている、、、!


『太郎が思うほど、、、周りの人たちは、アンタの事を見てないよ~』

『・・・母さん、そんないい方しなくてもいいじゃないか!』

『だって! 本当の話だろう! みんな自分の事でいっぱいいっぱいだから!

人の事なんか! どうでもいいんだよ!』

『・・・・・・』



・・・僕だって! 母さんの言っている事が正しいと思うけど、、、?

でも、どうしても気になるんだから仕方ないじゃないか、、、!




僕の性格がこうだからなのか、、、?

必ず、何処に行くにしても、、、。


鏡とくし、ヘアスタイリングワックスを常に持ち歩いている、、、!


そんな、僕を見る人は、、、ひょっとしたら、、、?

僕を 『ナルシスト』だと思って見ているのかもしれない、、、!!!




僕は、ナルシストじゃない!

ただただ、周りの人たちの目が気になるだけなんだ、、、!





何故、、、?

僕が、周りの人たちの目が気になるようになったのか、、、?


僕が幼稚園の時に、僕が好きだった女の子にこう言われたからだ、、、!


『太郎君! 鼻の下に何かついてるよ~』

『それ? 鼻くそじゃねーの、、、!?』

『そうだよ! そうだよ!』



周りにいた、男の子が彼女が言った言葉に反応して、言った言葉が、、、!?

僕は、あまりの恥ずかしさで、、、。

その場から、走って逃げてしまった、、、!



これが! 僕が周りの人たちの目を気にするようになった1番の原因だと思う...。




それからと言うモノ、、、。

僕は、周りの人たちに溶け込むように溶け込むようにしていた、、、!


身だしなみやチェックは、毎朝するし!

それ以外でも、少しの時間があればチェックは欠かさない!



でもある時、僕は会社の清掃員のおばちゃんにこんな事を言われた、、、!


『アンタ! よくそうやって、鏡を見てるけどね! 若い男の子が今、流行って

やってるのか、、、?  あれ? あれだよ~!』

『・・・ひょっとして、、、ナルシスト!』

『・・・あぁ! そうそう、それなのかい?』

『・・・いや、僕はそんなんじゃないんだけどな、、、!』

『カッコつけたいだけじゃないのかい?』

『違うよ! ただ周りの人たちの目が気になって、、、。』

『余計気になるよ! そんな風にしない方が人の目も気にならないのにねぇ~』

『えぇ!?』

『自分自身の事を気にしない事が、周りの人たちも気にならないって事さ~』

『自分自身の事を気にしない事、、、。』

『アンタ! 無駄に、疲れる事をしてるんだよ! もっと自由がよくないかい?』

『・・・うん!』

『それなら、要らない錘は捨てな!』

『・・・錘?』

『無駄な考えを捨てると言う事だよ! それが錘さ~』

『・・・ううん! ありがとう、おばちゃん!』

『あぁ~気にせんでいいよ~』



僕は、あのおばちゃんに言われた事で少し心がホッとしたのかもしれない、、、!

この時! 僕は要らない錘は捨てようと思った、、、!


この日から僕は、ボサボサな髪にコンタクトレンズから黒縁メガネに変えて

ダサい、本来の僕に戻った、、、!


職場の人たちからは、、、?


『唐谷さん? なんか、変わったねぇ~!』

『私! 今の唐谷さんの方が好きかも、、、!』

『俺も、今の唐谷の方が話しやすいし! いいと思うな~』

『わたし、てっきり唐谷さんって! 【ナルシスト】だと思ってました!』

『いいじゃないか! 似合ってるよ!』




凄く、評判がいい!



僕の心の錘が少し取れたのかな、、、?

そんな風に、心も軽く感じる、、、!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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