『貧乏になる自由』と『生活安全保障』
現在日本政府(自民党)は、TPPの批准に向けて、国会で審議しています
この『TPP』の内容の大部分が、よく分からない[クロぬりで読めない]のに審議が進んでしまっています
普通に考えて、友達とよく分からない約束をする人はいませんよね?
そこからして問題なのですが、TPPによって、より過激な競争社会になりかねない問題が有るのです!
例えば『ガンバっても成績がイマイチで、そこそこの会社にしか就職出来なくて、貧乏なのはお前が悪い』とか言われて、納得出来ますか?
ましてや、『自分がやりたくてトラック運転手に成ったのに、給料が安いのはお前が悪い』と言われて納得出来ますか?
この様に、誰もがエリートサラリーマンや高級官僚に成れる訳でも、成りたい訳でも無いのに、『貧乏なのはお前が悪い』で納得出来るでしょうか?
つまり、金が欲しければ、才能や本人の能力に関係無く、出来ない奴が悪いと言う考え方が、グローバリズム(TPPなど)の本質なのです
これが究極的な資本主義経済の行き着く先になります!!
イヤな言い方をすれば、『貧乏に成る自由』と言う事になりますか?
高度経済成長期の頃は、こう言う過度な競争による、ムダな格差を広げない、日本独自の方法が有りました!!
それが【終身雇用】[一度就職したら、定年まで首に成らないで働ける]と【年功序列】[働いた年数によって、必ず給料が上がる]だったのです
これが、結婚してから子供にお金が掛かったりしても、給料が増えているから大丈夫だったり、家を買ったりする事が誰にでも出来やすい、生活安全保障の役割をはたしていたのです!!
そして、能力差による、格差拡大を防いでいたのですよ?
君達は、能力差を無視した競争社会と、格差拡大を最小限に抑える【終身雇用】や【年功序列】が有る社会と、どちらが良いですか?