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ー第1章ーハジマリ
続きです。
「はぁ……。疲れた」
迅は鞄をドサッと置き、貰ったクマのぬいぐるみを鞄につけた。
「迅、ケーキ作るぞ」
雫石が迅にそう言うと、迅は重い腰を上げて立ち上がった。
放課後は、何故か先生に雑用を言いつけられる迅だが、本人は役に立っていることが嬉しいらしい。
自分が存在していることに意味がある。だから、毎日頑張れるのだ。
小・中は休みがちだった迅が少しでも成長していることに、両親も安堵している。
そんな迅も、今日で18歳
また新たな人生を踏み出そうとした
今日は"ある意味"、忘れられない日になる事を4人はまだ知らない。
続きます