ー第1章ーハジマリ
初めまして。早月迅哉です
この作品は夢銃と読みます。
どうぞお楽しみください
「迅君、喜んでくれるかなぁ?」
満面の笑みでそう言ったのは、月谷凌
「でもさ、本当に良かったのか?これ、クマのストラップだぞ?」
首をかしげながら、浅木直哉は不思議そうに呟いた
「……迅は可愛いものが好きだからな。喜んでくれるんじゃないか?」
直哉の疑問に答えたのは、早崎雫石
浅木直哉、月谷凌、早崎雫石、鬼崎迅
この4人は従兄弟だ
祖父が資産家だったらしく、大きな屋敷に4家族が住んでいる
仲の良さが関係するのかは知らないが、昔から4人は同じ部屋だ
凌と迅の趣味で、部屋はぬいぐるみが多く飾ってある
……4人共、高校生だが
「あ、直哉達じゃねぇか」
と、3人のところへ来たのが鬼崎迅
手にはクレープを持っている
「あ、僕が教えてあげたクレープ屋に行ったんだね!」
と、凌が嬉しそうに言う
「迅、誕生日おめでとう。プレゼント買ったから、鞄にでもつけてくれ」
直哉が手渡したプレゼントを受け取った後、迅は3人に背を向けた
心なしか、迅の口角が上がっているような気がする
「……そろそろ帰るぞ。今日はごちそうだからな」
雫石がそう言い、4人は帰路へついた
1章、もうしばらく続きます。