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『幼馴染をNTRれたら幸せになった件について。』 (香菜と隆氏の初対面)
母校の文化祭。
僕は一目で恋におちた。
「兄さん、珍しいね。文化祭にくるなんて」
「恩師が今年で辞めるって聞いてね。その挨拶がてらってわけ。ほら、年明けは僕も忙しいし……なあ、圭吾……あの子誰だ?」
視線の先には、笑顔の可愛い彼女の姿。
彼女が歩く度に、キラキラと光が舞って――そう、特別に見えた。
「…服部綾女さん」
「綾女ちゃんか」
「……」
弟の圭吾の突き刺す視線に全然気づかなかった僕は、ずっと彼女を目でおっていた。
後日、実は彼女の名前が吉田香菜っていう事が発覚。
それに伴う誤解で僕は一生分のピンチを迎え撃つわけなんだけど
最後はハッピーエンドだからいいよね?