表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/67

寝てばかりだった。

 卵の殻を全部食べると、クーちゃんは寝てしまった。

丸くなって眠るクーちゃんを撫でてから、とりあえず卵を貰いに行かなきゃ、と部屋を出た。



 卵は隣りに行って分けて貰った。殻があったら欲しいと言うと、肥料用のを分けてくれた。お礼にトカルの実を干した物を渡すと喜んでくれた。


 家に帰ってもクーちゃんはまだ寝ていた。膨れたお腹を撫でたらクゥと鳴いたけど、起きない。

 そばに卵の殻を少し置いて、部屋を出た。



 朝食の後に見ても、まだ眠っていた。頭を撫でたり角を突ついたりしたけど、起きない。

 そのまましばらく眺めていたけど、いつまでもこうしてはいられない。今日も薬草採りに行かないと。



 いつも通り、薬草と木の実を採って帰り、母の仕事を手伝う。母は薬師なので、患者さんやお客さんの相手をしたり、薬を作ったりと結構忙しい。

 小さな村だから、そんなにたくさん来ないけど、外に売るための物も作らなきゃいけないから大変なのだ。



 夕食の後になって、やっとクーちゃんが起きた。しかし卵の殻を三個分食べると、またすぐに寝てしまった。


「つまんない~」

 頭を撫でると擦りつけるような仕草をしたけど、あとは全然起きない。

 母は、赤ちゃんだから仕方ないと言う。

 だから、早く大きくなればいいなぁと思ったけど、やっぱり小さいほうが可愛いかな?と少しだけ悩んだ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ