表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/67

サジェスタン村に着いた。

 あれから何事もなく街道を進み、二日後にはサジェスタン村に到着した。


 サジェスタン村でも歓迎され、村長さんの家に泊めてもらった。

 ここでは、双子の息子が私とアルディクにまとわり付いて、旅の話をねだってきた。

 私より一つ下の15歳だという彼等は、目をキラキラさせて、外の話を聞きたがった。


 アルディクと二人で、これまで通ってきた村の話やマゼンタの街のことを話した。

「いいなぁ〜俺も旅に出たい」

 兄の、目が黒いほうの少年が言うと、弟の、目が茶色いほうの少年もうなずいた。

「俺たち、村から出たことないんだぜ」

 私も16までは出たことなかったと言うと、アルディクが、自分は10歳で村を出てきた、と言った。

 それで、アルディクのいたリンガ村の話になった。


「何もない村だったよ。冬は特に、獲物が捕れなくて、大人たちは街に稼ぎに行ってた」

 ゼアルダはとても寒い国で、ここエルダー国とは全然違うと言う。

「ここはすごく暖かくて、来て良かった」

 アルディクにそう言われて、なんだかとても嬉しかった。


 その後も、ゼアルダの話や、エルダー国に来てからの話などを聞いて過ごした。


 ――そうして夜が更けてゆき、満足した少年たちは自分の部屋へと帰って行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ