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たくさん食べた。

　小さな籠に布を詰めて、クーちゃんのベッドを作った。

　その中に入れて、卵の殻を与えると、小さな手で持って囓りつく。

(他に何を食べるのかな？虫とか食べるのはあんまり見たくないなー)

　とりあえず、卵の殻をたくさん用意しておこう。

　明るくなった室内で、クーちゃんを観察する。

　黄色い瞳で黒い身体。額の角だけ白い。全体的に太めで、小さな羽では飛べそうにない。

(羽があっても、飛べない鳥みたいなものかな？)

　部屋の中から出ないように、母が結界を張ってくれたけど、飛び回って荒らされるのは困る。飛べるか飛べないのか、後で確認しておかないと。

　卵の殻の欠片を全部与えてしまうと、残りはそのまま置いてみた。するとクーちゃんが囓りついてパリパリ食べ始めた。

(手で割れないのに、クーちゃんスゴいなぁ)

　それに、よく食べる。これだけじゃ足りないかもしれない。

(卵料理は好きだけど、毎日たくさん食べてたら嫌いになるかも…)

　やっぱり虫を捕まえないと駄目かなぁと、食べるのに夢中なクーちゃんの身体を撫でながら、ちょっと憂鬱になってきた。