41/67
ノイド村を出発した。
翌日。
父に起こされて、目が覚めた。
昨日、中途半端に寝たから、夜はなかなか眠れなかった。
なのに、アルディクはちゃんと先に起きていた。
朝食の時に、村長さんたちから、子供がいるのだから、もう一日くらい泊まっていけばと言われた。けれど、父は、いつも通りの予定で行くと言った。
私とアルディクは、村の人たちから食べ物をたくさん貰った。
今度はアルディクも御者台に乗りたいと言うので、父の隣りに乗せると、私の隣りがいいと言った。それで、二人で荷台に乗ることにした。
皆に見送られて、ノイド村を出発した。また来たいと思った。
アルディクはクーちゃんが気に入ったようで、色々話しかけていた。
クーちゃんも、アルディクの肩に乗ったりしていたので、気に入ったのかもしれない。
クーちゃんを構って嬉しそうなアルディクを見ながら、耳に触ってみたいなぁと思っていたけど、言い出せなかった。




