表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/67

ノイド村に着いた。

 次の日。ちゃんと早起きしたけど、アルディクはもう起きていた。

 スーシェさんも起きていたので、二人で朝食の支度を始めた。すぐに、父も起きて加わった。


 アルディクが所在なさげにしていたので、手伝ってもらいながら少し話した。

 年は11だという。もっと下だと思っていた。

 夢中で食べる様子から、普段はあまり食べられなかったのではないかと思った。


 簡単な食事が終わると出発した。今日は村に着く日だ。

 アルディクはまた、スーシェさんの馬に乗せた。



 昼頃、ノイド村に着いた。

 昼食は途中の休憩で済ませていたので、すぐに店開きをすることになった。

 ここでも、父は色々話しかけられながら、ほとんど物々交換で商品を売っていく。


 その間、私はアルディクと一緒にいた。

 …また視線を感じる。子供たちが見ている。

 今度は、アルディクが珍しがられているのかもしれない。

 視線を向けると、子供たちがおずおずと近付いてきた。


「ねえ、獣人でしょ?」

「お兄さんはエルフ?」

 キラキラした目で、私たちに話しかけてくる。『お兄さん』と間違われたことは訂正しなかった。

 子供たちに囲まれて、アルディクはうろたえたように私を見た。その様子が子犬のようで可愛かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ