表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/67

15歳になった。

 それから半年が過ぎ、15歳になった。



 父は二月に一度くらい帰ってくるけど、兄は三月前に会ったきり、一度も帰って来ていない。今度は少し遠くに行っているようだ。

 母は心配しているが、父は危ない所ではないから大丈夫だと言っていた。

 それに、護衛の二人は旅慣れているし、とても強いのだそうだ。だから、心配はしていない。





 ある日、クーちゃんが飛んだ。すぐに落ちてしまったけど、ちゃんと飛べたのだ。

(こんなに小さな羽で、よくこの身体が浮いたなぁ)

 クーちゃんの丸い身体を見て思う。手のひらに乗るくらいの大きさだけど、それなりに重さはある。

(魔力で飛んだのかな?)

 魔力があるなら、魔法が使えるかもしれない。


「クーちゃん、魔法が使える?」

「クルゥ」

 クーちゃんの返事では、使えるのか使えないのか分からない。

「クーちゃん、魔法って分かる?」

「クルル」

 分からないと言っているような気がする。

「とりあえず、飛ぶ練習しようか」

「クルル」

 まずはちゃんと飛べるようになることだ。

「明日から頑張ろうね」

「クルル」


 旅に出るまでに間に合わせなきゃと思いながら、どうやって特訓したらいいのか考えるのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ