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rose or gray  作者: いよしみ
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第一話 俺は変態じゃない、いたって普通の高校生だ

後からのんびり書こうと思っていたら、連載作品は始めは二話以上載せることと書いてあって、急いでやったので、ネタも文章もめちゃくちゃです。

本当にすみません。

俺は誰もいない教室にいる。なぜなら遅刻して教室に着くと、誰もいなかったので体育館に急いで向かったが、既に新入生点呼が始まってしまっていたので入りたくても入れなくてしかたなくもどってきたというわけだ。しかし、十分以上待っていても誰も来ないので、憂鬱になってきてしまった。そうして、寂しさを紛らわせるためにやっていた一人山手線ゲームが四回目のお題変更に差し掛かったところで、やっとクラスメイトが帰ってきた。

あまりの嬉しさに感涙していると、後頭部に衝撃がはしった。

「だ、誰だ、俺の優秀な脳細胞を破壊しようとする奴は」

まあ、この学校でいきなり俺を殴るのは教師以外に二人しかいないのだが。

「みんながお兄ちゃんを見て、引いてるのがわからない?」

なんだと、それは大変だ。ただでさえ恵と同じクラスになってしまったのだから、早くも友達百人できるかな計画に支障が…みんなが引くのを止めなくては。さてと、某有名漫画週刊誌のネタをやるか。

・・・・・・・・・

「お兄ちゃん、ストッーーープ」

「何故だ、何故止めるんだ恵よ」

「なんでいきなり服を脱ぎだすのよ」

ふむ、恵にはこの高尚なボケが伝わらないようだ。このままじゃみんなの信頼をかちとれないんだがな。

まったく、友達が百人できなかったら恵のせいってことにしよう。

「ところでお兄ちゃん、何をしようと思って服を脱ぎ始めたの?」

「いや、『俺は決してお前達を撃たねぇ、俺の名は高島史登、天才だ』って言おうと思って服を脱ぎ始めたのに、恵が止めるもんだからできなかったぜ。どうしてくれんだよ」

恵は頬を引きつらせながら、もう一撃俺にくれた。

そうこうしていると、担任が入ってきた。見た目は若く見積もっても、30そこそこといったところだろう。

「お前等、席に着けー」

うおっ、声高っ。まるで、某3人組お笑い芸人の一人みたいじゃん。

やべぇ、笑っちまう、笑ったら負けだ、笑ったら負けだ、笑ったら負けだ……

史登は席につき、うつむきながら笑いを堪えていたが、再び担任が喋り出すと、大爆笑してしまった。担任はそんな史登を見て注意をしたのだが、かえって逆効果になり、音量が上がってしまった。しかし、史登の後ろの席にいる恵に殴られて、落ち着いた。というよりは後ろを振り向いたときに、目で殺された。

史登が静かになったのを確認すると、担任が自己紹介を始めた。

「私の名前は、中嶋聡(なかじまさとし)です。今年で25歳になります……」

「「えぇぇ!」」

クラスの大半が声をそろえて驚いた。とても25歳には見えない、あのでっぱたビール腹、髪の毛が後退し始めた頭。冗談は声だけにしてほしい。

すると、最前列にいた女子生徒が中嶋にむかって

「嘘でしょ先生。失礼ですけど、とても25歳には見えないですよ」

「嘘じゃないですよ、なんなら免許証でも見ますか?」

中嶋はスーツの内ポケットから財布を取り出して中にいれてある免許証をぬいて見せた。

「本当だ!これ、偽造じゃないですよね」

「嘘!俺にも見せて」

「私にも」

そうして、わらわらとみんなが集まって免許証を眺めるのをみて中嶋が、隠れて泣いたのはいうまでもなく。

中嶋の自己紹介も終わり、大体の連絡事項を伝えると、話すこともなくなったのか定番の自己紹介をすることになった。

「……中出身の赤木です。一年間よろしくお願いします」

自己紹介は滞りなく進んでいった。一人は無愛想に、もう一人はまったく面白くないギャグを混ぜて。

史登はというと、後ろの恵が怖くていたって普通の自己紹介で終わらした。

自己紹介も終わると、その日は終わりになった。すると、幼馴染の内田拓也(うちだたくや)が声をかけてきた。

「あいかわらず、馬鹿だな、史登は」

「なんだよ拓也、つれないなぁ。また中学の時みたいに馬鹿やろうぜぇ」

「嫌だね、お前と一緒にいたせいで先生に目をつけられて大変だったんだぜ」

「今となってはいい思い出だろう」

「ならねえよ」

他愛もない話をしていると、もう友達ができたのか、史登が知らない男子が拓也を呼んだ。

「内田、帰ろうぜ」

「ああ、今行く。というわけだ、じゃあな、史登」

「おう、またな」

拓也は、拳と拳を合わせてから先ほどの男子の下にむかった。因みに、拳と拳を合わせるのは、ふたりの間の挨拶みたいなものだ。もう思い出せないが、確か……なにかの漫画の真似をしたのが始まりだ。初めてやったときに二人して、かっこいいと思って今でも続けている。

史登はその日、毎週見ているアニメの再放送があったので急いで家に帰り始めた。朝の暴走自転車少女が声をかけようと、後ろにいたのも気がつかず。


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