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教育  作者: 茜翠蘭
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第四話 タレント化

 でも最初はそんな事誰も信じませんから、初年度の入寮者は物理的に学校から遠かった四名と、学力の問題で大学進学が危うかった一名が望みをかけて入寮しただけでした。でも実際にその五名全員が有名私大に入学したことで話題になったのです。実際に入寮した生徒には別カリキュラムを受けさせ、授業後の夜には現役東大生が分からない所をサポートしていましたから模試の結果も良好で教員や保護者を納得させることができました。

 そこから我が校の入学希望者数は増えていき、生徒も比例して増えます。親は学校に絶大な信頼を置き、生徒も本心で勉強するために入学してきました。学力が足りなくても入学しA田副学長の下で授業を受ければ有名私大に入学できる。

 A田信者は増えていきました。ただでさえ東大卒で美青年のA田なのに、この若さで副学園長に抜擢され入学者数を増やしたという事でメディアに引っ張りだこになりました。お昼のあの番組にも、八チャンネルの夜の番組にも革命者として出演していたんです。

 いやいやいや、これは私がA田をねたんでいるっていう話じゃないんです。まあここまでの話じゃまだ彼は単なる成功者ですよね。

先に言ってしまいますと、激しい裏の顔が彼にはあったのです。

 これは彼の大きな目標でした。この学校に来たのはこれを達成する目的でした。我が校を支配すればこの夢は叶うと信じたのです。おまわりさんはこんな事言っても信じてくれないかもしれません。虚言癖のある女だと思わないでくださいね。私は真実を伝えます。

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