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出会い

びっくりしすぎて耳を塞いで顔を膝にうずめてしゃがみこむ。

怖い、怖いよ。

その瞬間何かピカッと光る気がした。

雷?

いや、ここ窓ないし、何?!


恐る恐る顔をあげる。

あ、何もない、怖すぎて幻覚見たのかな。こんな本気にせずに早く資料見つけて帰ろう。


立ち上がった時に鼻で息をする。するとこの場所に似つかわしくないいい香りがすることに気付き、違和感を覚える。

やけにフローラルな香り。


「ん…?」


人が・・・いる?

目の前に目を見開いてこっちを見ている女の子がいることに気付く。

えっと・・・いたっけ?

物音なんて今まで一切しなかったけど。

私1人じゃなかったっけ?


「わ・・・びっくりした。」


女の子がそう言った。

私と同じように驚いてる。生きてる人間・・・みたいだ。

その相手を落ち着いて見る。全身黒い服。

スカートにロングカーデ?だから見えなかったの?同じ会社の人?こんなに可愛い子いたっけ・・・。たくさんの疑問が湧く。

可愛い子・・・薄暗くてよく見えないけど、背が高くスラリとして、色白で綺麗に今どきな感じのお化粧してる、目がぱっちり。


「驚かせてすみません。」


とりあえずいつもの癖で謝る。


「・・・こちらこそ。」


その子も少し落ち着いたトーンでそう話す。

良かった、人だ。


「人間がいるなんて思わなかった・・・。」


その子も同じように考えてたみたい。


「あの、会社の方ですか?私資料取りに来たんですけど、あなたも?」


私は落ち着くためにその子に聞いた。

すると女の子はにこりと愛想良く言った。


「あ、そうなんです。私派遣で、今日初めてここに来て。」


派遣さん!知らなかったわけだ。良かった。


「そうなんですね。女の子にひとりでこんなとこに来させるなんて酷いですね。」


私だってほとんど来たことがないのに、一体どこの部署の誰が来させたんだろう。


「くそ、もうちょっとでわかりそうだったのに・・・。」


え?何か言った?

その子が小さな声で言ったことが聞き取れなかった。


「あ、私もう用事済ませたので先に帰ります。お姉さんこそ、お気をつけて。」


女の子はまた愛想良くそう言った。


「あ、はい。お疲れ様でした。」


そしてその子はささっと出口の方向へ歩き、逃げて消えるように出ていった。

なんだろう?もしかしてここでサボってたとか?まあいいか。他部署の派遣さんならそんなに関わることもないだろうし。サボりの報告するほど暇人でもないし。


その時左の本棚から1冊の立派な本が目に入る。

古びていて、厚さは5センチほどのハードカバー。古いけどゴールドの箔が押してあるのがわかるくらいとても綺麗で立派な布でできた装飾。

こんなの会社の資料ぽくない。何が書いてあるんだろう?

どうしても気になってその本に手を伸ばす。

そして取り出す。

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