面接3
「いやー本当に素晴らしい少年だった!!まさに青春って感じじゃん!」
鈴木隼人が去ったこのオフィスで渋く朗らかな声音をウキウキさせる1人のおっさん。
周りは冷たい目線を送る。そのおっさんに…
そう、山下悟である
もし、初めて見る人であったなら誰もがその豹変ぶりに驚き、引くだろう。
「で、どうなんですか?あの子の素質は?」
メガネをかけたいかにも頭が良さそうな中年が聞くと、
山下悟は少しクルクルと歩き、オフィスを周り出す。
だが、
慣れた周りは誰も言を発さずに彼を待つ。
そして、山下悟は真剣な眼差しで遠くを見つめる、まるで昔の自分を懐かしむように
「あの子は化けるよ。今はまだだけど、これから磨いていけば誰よりも上に行くことが出来る。彼は何せ、私と少し似ている。」
「では合格ということですか?」
「ああ、そうしてくれ。」
そして山下は声のトーンをひとつ上げ、調子よく話す。
「後、あんなに青春真っ最中の子を近くに置いておきたいじゃん〜。私は近くで彼の成長を見たくなったんだよ。」
駄々をこねるような40後半もなるおっさんを見ると、メガネの中年はため息をつく。
「はあ〜こんなだからほかのライバー達にネタ扱いにされるんですよ。ほら、社長の自覚を持ってください。今からまだまだ仕事ありますよ 」
「ええー私今から麗しいレデイたちが待っているから行かなくては! 」
そう言って社長はスーツを瞬時に脱ぎ捨てると上下白黒のジャージに着替えると、
「では、また明日!」
と爽やかな挨拶を交わすと走り去るように逃げ出す。
「嵐のような人ですね、大丈夫でしょうか…ほんとに合格で… 」
新任の山田が言うとメガネの中年が答える。
「見ての通り社長はああだけど、人の才能を見る目は人一倍に優れている。
彼が直々に選んだライバーはどれも人気になる。だから、あの子も間違いなく大丈夫だ。それでだ、マネージャーだけど新任の森内さんにする。」
「ええー?大丈夫ですか?だって森内さんは女性ですよ。普通は男性ライバーには男性マネージャーが決まりですよ!」
「困ったことに人手不足だ。この会社は少し大きくなりすぎた。まぁ、最初の時だけだ。そう心配するな。山田くん。」
そう聞くと山田は納得して言う。
「はい、わかりました。」
一方、鈴木隼人は次の日は登校日である。
不安を抱えながらもやっていなかった週末課題を徹夜して勤しんでいた。
朝になると俺は眠い目をこすりながら学校に向かう
とその前に
俺はいつもの待ち合わせ場所で彼女を待つ。
暫くすると
「ごめん待った?」
息を少し荒げて話す彼女は俺の幼馴染である。
☆☆☆☆☆を★★★★★にお願いします!
作者のモチベーションと投稿頻度が上がります。
また感想などがあればよろしくお願いします。