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地獄のカラオケ「開幕1」

俺はこの世の終わりな地獄みたいなカラオケで動けずいる。

まるで石像のように固まる俺は周りを見て、ツッコミを入れる。


「よっしゃ!盛り上がろうぜ!ヒャッハー」


軽快な音楽と共に心地のよい騒音を鳴らすこの金髪のパリピは全身を揺らしながら歌う。


よく見ると―――――――――


こいつは耳にピアスを開けている。俺は少しゾッとする。

耳に穴を開けるのはほんとに正気じゃないと個人的に思う。

周りを見てみると引いているのは俺だけだったらしい。


女子達の方を見てみると―――――――――


そのパリピ金髪ピアス男に合わせてフォーとかふぅーと歓声をあけている。

言い方悪いけど動物園に迷い込んだのかと錯覚を起こしそうになる

あまりも場違いな俺は身が細くなり下を向くと、目の前には

彼女達の太ももの半分も隠されないその防御力低そうなスカートがご主人の役立たずで少し奥が見えそうになる。

いや、こういう時は役に立っているのか


そうやって訳の分からんことを考えていると―――


鼻腔に刺すように刺激が伝わる。隣の男子は何がかっこいいのか自分の髪を鼻の下まで伸ばし、香水の匂いプンプン伝わってくる。

鼻が刺激されてくしゃみが出そうになる。彼も何故だか女子には好評らしい。

俺は1人だけが魔境に紛れ込んだような感覚に陥る。


2時間もあるのか……耐えるか耐えられないのかの問題じゃないぞ。俺は果たして生きて帰れるのか。


自称友人の方を見ると、上手い具合に相槌をうって女子と会話をしていた。

さすがのコミュ力お化け……何もやらんけど、少しそのチートを俺にくれ。

理不尽を嘆く俺は問題である目の前の彼女、天野希を見る。

さて、

こいつもパリピしてフォーとか叫んでるだろうと思っていた。


案の他―――――


こいつは無神経に下を向き、スマホをいじっていた。

私に話しかけたら必ず半殺しにするわよ的なオーラをプンプン匂わせて座っている。

天野は去年転校生としてやってきたから、もしかして上手く馴染めていないのかなー

そう思うと、金髪ピアスパリピのお兄さんが彼女に話しかけようとする。


俺は気さくな彼の行動に驚く―――――――


はっ?こいつもしかしてアホなのか。どっからどう見ても彼女機嫌悪いじゃん。もしかしてパリピの世界だけの会話術で機嫌を治すのか?


そう思いながら

俺はお手並み拝見することにした。


「うぃ〜おめぇめっちゃ可愛いじゃん。どーした?スマホいじってんじゃん。ノリ悪くねぇか♪ヒャッハー俺と遊ばねぇ?遊ぶために遊ぶんだろ〜」


なんだ?この頭悪い会話は、神経を逆撫でにしか思えないぞ。

あと、最後はよく分からないセリフを言っているが

まぁ、あれほど自信満々だから大丈夫だろ。


きっと―――――――


彼女も機嫌を直し、その頭の悪い会話で返すに違いない。


そう思ったのも束の間――――――――


氷河期を想像されるような凍えるほど冷たい声音で


「あんた、頭死ぬほど悪いの?私、スマホいじってんのによく邪魔しよって思うわね。デリカシーって言葉しらないの?なるほどね、あんた、猿以下ね。」


天野は金髪ピアスパリピ男を見下して言う。


「うっ」


金髪ピアスパリピ男は血を吐いたかのようにそのままうつ伏せる。

とよん〜とした空気が彼だけを包み込む。


俺はさすがに可哀想だと思ってしまった。こうして俺は数年ぶりに人を同情するだろうか。


ドンマイ、パリピよ。今だけ俺はお前の味方だぞ。


彼女は小さく整ったその可愛い鼻を小さく鳴らし、言う


「なんだか私がいて邪魔そうだし、ドリンクを注いてくるわ」


癇癪を起こした彼女が去る。

香水ブンブン君がうつ伏せになる彼に話しかけるが返事がなく、ただの屍みたいだ。


すると―――――――


自称友人の彼が場を持ち直す。


「まぁまぁ、佐藤くんも落ち込まないで。俺が君にたこ焼き奢るから。」


「まじで、ホンマに?やったぜ。たこ焼き食べると元気になるから、元気になるぜ!」


またしてもよく分からないセリフをかますパリピに


俺は驚く、パリピの生態というものに―――――


こんなにすぐに復活するんだ。パリピという生物は、やっぱメンタルつえーな

そんなんことに感心していると自称友人の彼が元気よく言う。


「じゃあ、俺1曲歌いまーす。あ、隼人くんジュース注いて来てくれないか?」


おい、いきなり話しかけられると心臓に悪ぃ、俺は少しオドオドしてしまう。


「お、おう、何がいいか?」


「カルピスでお願い」


「おーけ」


「なぁなぁ〜俺はソフトクリームで頼むぜ」


金髪ピアスパリピ男の彼が話しかけてくる。


「おーけ」


そう言うと

俺は一刻もこの地獄を抜け出したかったので本当に初めて友人キャラの彼を褒めてもいいと思った。

できるだけ早歩きでドリンクの所に行くと、俺はそれを目撃し、全身に血の気を引く


そうだ

俺は忘れていた。冷酷で毒舌な彼女がドリンク注ぎに来たことを。

彼女と目線が合ってしまう。天野希と……


「何よ、私の顔になにかついてんの?」


俺はその血も凍るような声を聞き、後悔した、出てくるべきではないと

そして、友人キャラの彼を恨み、憤る。


なので――――――――


俺はなにか仕返しをすることを決める。


決めたぞ、



俺は、お前のジュースを烏龍茶にすると決めた。


☆☆☆☆☆を★★★★★にしてくれるとゴールデンウィークをより楽しく過ごせます。

あと、作者のモチベーションと投稿頻度が上がります。

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