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1話 私とあの人のこと
私は、小さなことでも感情が変わりやすい。
例えば、ちょっとした計算をしていて、解けなくて考えても分からなくて、気持ち悪くなって泣いてしまう。
癇癪に近いかもしれない。私は、それをパニックと言った。周りに理解されることが難しいかった。
あの人は、独りでいる私に光をくれた。何もなかった私に、たくさんのものをくれた。
それなのに、みんなはあの人のことを誤解していた。
「悪いやつだから近づいたらいけないよ」とよくそんなことを言っているのを聞いた。
確かに目つきと口が悪くて、喧嘩をしていたけど。それは、素直になれない性格と人を守るためにしていた行為だった。
読んでいただき、ありがとうございます。