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硝子の星
ーー自分は、其処に存在していた。
Originator, fairy and giant god.
星が墜ちた。
一つ一つが幻の様な曖昧さで、強く、弱く、光を溜め込み、或いは収束する。
地へ墜ちた星が軈て弾け、硝子の様にぱきりとか細い音を立てて割れた。
深い森の終わり、草原の向こう、荒野の果て。
靭やかな水に囲まれた夜の深座で、産声一つも上げなかった。
ーー風が、ふるりと我が髪を流している。
冷たくもなく温くもなく。
肌に懐かしい柔らかさをもたらした。