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氷の魔法を使う者  作者: ファイル
8/64

08話 我が帝になるのを手伝って

腹に強い衝撃がくる

殴られたな、割と痛い


同時に

氷魔法の使い方が分からなくなる


そして、賭け勝負に負け、意識が1度落ちて痛みが消えていく


「フィールドに移動しない場合は終わるとわかる感じか」

「なんで勝負が始まってるのよ!離しなさい!」

ティアに抑えられている



...ステラ


勝負が終わり意識が落ちた時にティアに抑えてもらった


腕や、足、体の一部が凍り、満足に動けないようだ



「賭け勝負は対象とルールと賭ける量の提示と了承で発生するんだ、フィールド移動しない場合周りの雰囲気が少し変わるだけだ」

「何よそれ...ならっ」

「水獄」

自分はそう呟いた

水の檻に閉じ込める魔法だ

「きゃっ...!?」


そして

氷の檻に囚われるステラ


「どうして?氷魔法の使い方は奪ったはずなのに」

「この氷魔法はちょっとした呪いなんだ、元は自分の力じゃないし、使い方なんてそもそも知らない、それにこれは人の力じゃない」


「そんな...それって」

「さて、色々分からないことが多いんだ」


まぁ、まずは寮の方を...


賭け勝負の対象はティアを除く寮生全員

自分対他だ


条件は『少しの量』のダメージ

賭けたのは『10ポイント』

まぁ情報料で10ポイント払ってるから20減ったけど



対戦者から何も無い場合、細かいルールは持ちかけた側のが使われる



勝負が終わり寝ている状態に

勝利っ!的な感じで来たんだろうか

これは睡眠妨害...


部屋まで来たのはセレナとスレット、エクスだった

ティアが対応してくれた


温かい飲み物や、毛布を出す


「私のことは言わないの?」

「...なんで?それよりもどんなふうにやったか教えて欲しいかな」

「...はぁ」


ステラは観念したようでポツポツと喋りだした


特異魔法【泥棒】【幻影】

泥棒で奪い

幻影で姿を隠す、フードを追わせる


泥棒は接触が必要


幻影があるなら大体なんでも出来るな...


「それで特異魔法は返せるの?」

「...えぇ、返せるわ」


「記憶が無くなるのは?」

「記憶を泥棒してるの、実際に特異魔法は盗めてないのよ」


「でも使えてるじゃん...」

「それもそうね、それより私をどうするの?」


「うーん...」

「私、あなたの元に着くわ、それでどう?」

「えっいや別に...」

「えっ...幻影も泥棒も優秀よ?」

急に自分を売り込んできたけど...


「別にティアが...」

ティアがやってくれるからなぁ

「なら私の元に着いてください」

ティアが話に参加する


「えっ」

「拒否権はないですよ?」

ティアの目が怖い

「う、うん...」


こうしてステラはティアの元についた


◇◇◇


(ステラ視点)


幻影を使い自分の姿を隠す

フェルとティアの部屋に入り寝静まるのを待つ

窓の鍵は開けておき幻影が逃げる風に準備する


寝息をたてはじめるフェル


これで、氷魔法が手に入る、次は水帝だ

「ふっ...!」

奪うと同時に気絶させるようにする


ガッ


奪えた、体が冷えていく、まずい、ここまで強力とは...

雷帝の時は制御出来ずに全身が痺れてしばらく動けなかったけれど、これは、それ以上!

『貴様が噂の強奪魔か?』

!?

脳に直接話しかけてくる!?

『我は冬の女王だ、小娘ごときには制御出来んさ』

体が震えていくのと共に意識が薄れていく

...これは


勝利?


「はっ!」

「こんばんは、静かにしてください」

口を抑えられる

この子は...ティア!

すぐにどかそうとする

が上手く力が入らない、寒い


「そん...な」

体をうっすらと氷の膜が多いはじめる

「身の丈に合ってないんですよ」

その言葉と共に氷の進行が止まる


寝ていたはずのフェルが立った状態で転送されてくる

手の状態的に...私の部屋に情報を求めてきた時?


「フィールドに移動しない場合は終わるとわかる感じか」

「なんで勝負が始まってるのよ!離しなさい!」

力を入れるが氷に加えてティアが抑えているから動けない


フェルが賭け勝負について説明し出す

このうちに氷魔法を

「ならっ『無理よ』」

氷魔法は発動しない

「水獄」


下から氷の檻が生成されていく

すぐに捕まってしまう

「どうして?氷魔法の使い方は奪ったはずなのに」

たしかに奪った...体の氷も制御できていない証なんじゃ...あれ?この人は、フェルはどうやって魔法を使っているの?


「この氷魔法はちょっとした呪いなんだ、元は自分の力じゃないし、使い方なんてそもそも知らない、それにこれは人の力じゃない」


「そんな...それって」

『わたしわたし』

世界を凍らせる力を持つ...

「『氷の女王』...」


周りが、寮が少し騒がしくなる

『小娘、我の力を奪おうとするなんて馬鹿ねぇ』


以前もヘマして捕まったことがあった

ボロボロになるまで殴られ、ギリギリ幻影で逃げることが出来た

しかし今回は体が動かない

『ねぇー聞いてるー?』

動いても檻の中

『ねぇねぇー』

殺処分だろうか...

『それは無いわね』


さっきから何よ!

頭に響いてうるさい!

『主は殺処分なんてしないわよ』

どうだか、強力な特異魔法を2つも所持してる私をずっと監禁することすら難しいのに、生かす理由なんて

『卑屈ね』

うるさいな

『この子を信じてみてよ』

...どういうこと?


周りが静かになっていた

氷も無くなっている、幻影を使えば逃げれるのではないか?


『まぁまぁ 主の好奇心に付き合ったってよ』

好奇心...?


フェルが湯気が出ているマグカップを差し出してくる

そのまま受け取ってしまう

ティアが毛布をかけてくれる


...あったかい

でも、どういうこと?


「私のことは言わないの?」

先程聞こえたのはセレナやほかの人の声が聞こえた

しかし全員ドアの前で帰っていってしまった


「...なんで?それよりもどんなふうにやったか教えて欲しいかな」


まるで私には興味が無いような言い方


「...はぁ」

ペースが狂う、な



私のことを話した、特異魔法を返せるかを聞いてきた

『何も無いならさ、我が帝になるのを手伝ってくれないかしら?』

返す直前、氷の女王がこんなことを言ってきた


帝を目指す...そんなの聞いたことも無い



「それより私をどうするの?」

「うーん...」

フェルは私をどうするか迷っているみたいだ、少なくとも殺処分とかはないみたい、なら

「私、あなたの元に着くわ、それでどう?」

「えっいや別に...」

「えっ...幻影も泥棒も優秀よ?」

まさか断られるとは思いもしなかった


どうして?


「別にティアが...」

その子がどうしたのよ

「なら私の元に着いてください」


「えっ」


「拒否権はないですよ?」

まるで押しつぶされそうなプレッシャーをひしひしと感じながら...

「う、うん...」


私はうなずいてしまった

フェルはティアの掌の上です


描写が甘くて分かりずらいところがありますね...

時期を見て修正します

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