04話 根っからの魔法使い
この学園は卒業資格は何種類かある中のひとつを取ればいいとされている
授業を卒業資格を満たすように受ける
自身の特異魔法の論文と公開
一定以上のポイントでの獲得
そして戦績だ
卒業資格は卒業後を左右するのでなるべく多い方がいいが
「26人目っと」
「がはっ」
草原のフィールドから教室に戻される
空き教室を借りる申請を通して使っている
勝てば特異魔法の伝授と話を流し来た奴と勝負するだけ
ティアがどんな噂を流したのかは知らんが続々とくる
1年生だけだが
「遠距離攻撃だけで戦うのは構わんが接近された時の対処法を考えとくんだな」
「ぐっ、おぼえてろっ!」
ほとんどが遠くから狙うだけで相手にならない、稼ぎがいいのは最初だけかな...
ガラッ
「お兄さまーお疲れ様です」
「ああ、ティアおつかれ」
「もうお昼なので寮長さんが用意してくれたお弁当を持ってきました」
「お、ありがとう」
「なんとなくティアのに似ている気がする」
「分かります、なんか違和感あるんですよね…」
ガラッ
「ここかしら、氷使いってのは」
「27人目だ」
「そこそこですね、もう少し多くなってもいいですか?」
「いいぞ」
「ちょっと無視しないでよ」
セレナが教室に入ってくる
「む、すまんな今はお昼中なんだ、勝負は食ってからだからそこで待っててくれ」
「あらそう?ならって違うわ!」
「ん?勝負じゃないのか?お帰りはあちらの扉だぞ」
「ちーがうっての!なによ!私は邪魔なの?」
「ピリピリしてんな、ミスラの真似か?」
「いや、ミスラちゃんは優しくしてくれるわ」
「帝だから、と目つきが悪いので誰も話しかけないんです」
ティアがボソボソと教えてくれる
まぁ教室が静かだから響いてるわけで
「ティアさん、聞こえてますわ」
「あら、それはすいません水帝さん」
「ぐっ...その、水帝って言うのをやめて欲しいわ…セレナでいいわよ」
そんな照れながら言わんでも
「なによっあーもうっ!私もお昼一緒させてもらうわ」
机を持ってきて繋げる
「で?セレナは何しに来たんだ?」
「むっ、別にっ」
「私のあとを付けて来てました、お弁当もって」
「へっ!なんで知ってるのよっ?違うわよっ!えーと…その...ね?」
「ね?って言われても」
そのまま一緒に昼食をとる、どんな授業を受けたのだの、あの先生はどうだのと話した
「あ、私は次の時間、授業とってるから行くわね」
「私もですね」
「おー行ってらっしゃーい」
ヒラヒラと手を振って送り出す
「ふぃー、午後は人来るかな」
コンコン
「はーい」
がらら...
「こんにちはー」
「えっとさっき負かしたやつと初めましてさんお二人かな」
仇討ち的な感じだろうか
「な、なぁ、フェルだっけ?」
「ん?そうだけど」
「お前水帝さんとティアさんと仲いいのか...?」
どうしたこいつら
「水帝...はセレナか、まぁ同じ寮だしな」
「なん...だ...と!」
3人でコソコソと話し合っているようだ
「そんでー賭け勝負するやつは?」
ガラッ
「私がやるわ」
「あ、先輩」
「昨日ぶりね、どうやらうちの後輩もやられたみたいで上が目をつけたみたいよ」
「へっー」
「へっーってあなた...まぁいいわ、昨日の分は終わってから渡すわ、とりあえずあなたの特異魔法貰おうかしら」
左手首にある学生証をかざしながら宣言する
「...赤髪ポニテ先輩、15ポイント、ダメージ量」
「承諾」
魔力と浮遊感を感じながら意識がぼやける
意識がはっきりとした
「ここは...」
フィールドは今のところ被りはない、27種類以上が確定だ、おおいな
「樹海?」
森は先程やったがここは空も覆うような木が乱立している
それに加えて霧が発生していて視界が悪い
フィールドは限界を確認していない、自由に暴れ回っても十分すぎる広さがある
さて、相手は先輩だ、知識の差が出るだろう...
ジュっ
炎の矢が飛んでくる...が
目立ちすぎる、囮か?
場所を移動しながら矢を避けていく
矢を放つ瞬間光るから場所もバレバレなんだが...逃げていても終わらないから少しずつ近づいていく
!?
矢が5本...!
「アイスシールド」
まぁつまり氷の塊だが
じゅうぅ...
木の幹に隠れる、手数がおおいな
カッ...
「実物の...矢!?」
そしてその先に着いているのは...
「くっ」
爆発する!
「ぐあっ...」
逃げるのに間に合わなかった、もろに爆発を貰ってしまう
地面を転がり数メートル飛ばされる
ストトッ
矢の追い討ち
「ふぐっ...はぁはぁ」
徹底した遠距離攻撃、近づくのも容易ではない...向こうは木の上にいるから...
「アイスボム」
正直攻略法に物量作戦は良くないとは思う
うん
アイスボムは爆発した所で氷の花を咲かせる
それを足場にして近づき、更に追撃する
爆発の衝撃は氷属性扱い、それは自分には効かない!
「なによそれ!きゃっ!」
みえた
「先輩、強いですね、流石です」
右手のアイスボムを握りつぶす
ゼロ距離だ
視界が氷で埋め尽くされる
ダメージ量は100になると負けの設定
83パーセント...か
先輩の方は113になっているけど
「えっ」
自分のパーセンテージが84になった...?
視界が白く染まっていく
視界が定まっていく
「お疲れ様、後輩くん、強いねぇ…君、じゃまた」
「ちょっまって」
足元がふらつく、戻ってきた時の感覚はまだ慣れない
バタンっ
すぐに廊下に出るが先輩の姿は見当たらない
「...知識の差」
「フェルどうしたんだ?」
後ろから...話しかけられる
「今は数をこなそう、賭け勝負だ」
「おう、それで思ったんだが3人同時でもいいかな?」
先輩の手数の多さの代わりになるか?
「...ああ、いいぞ、トリオ、1人につき15ポイント、ダメージ量!」
「「「勝負!」」」
日が暮れてきてからやってくる人が多かった、実際自分も疲れていたし
ただ、新入生のほとんどが遠くからの攻撃だった、根っからの魔法使いってような感じか
それに特異魔法らしいのを使った人はあまりいない
まだ隠し球を残してそうだな
「それで何人と戦ったんですか?」
今は寮の部屋でティアといる
晩御飯は長机の部屋で寮生みんなと食べた
その時に寮の名前を考えてとか何とか
「合計60人越したかそれくらいだな」
「ふむ、50人にしか声はかけてないのですが...まぁ口伝に伝わっていきそうですね」
コンコンっ
「はい」「どうぞ」
「...2人ってどういう関係?」
「なんだセレナか」
「なんだとは何よ」
「兄と妹です」
「えっ?」
「兄と妹です」
「あっはい」
「それで何の用だ?寮の名前なら思いついてないぞ」
「その事じゃないんだけど...」
「じゃあ?」
「私と勝負しなさい」
「やだ」
「なんでよっ!」
「えぇ...メリットがない」
「むぅ、じゃあ15ポイント」
「あと俺は寝巻きだ」
ただのラフな格好なだけだが
「そんなん知らないわよ!」
「フェル!15ポイント!サレンダー制!」
「をい、...サレンダー制?まぁいいよ、うられた喧嘩は買わなきゃな、承諾!」
光に包まれていく
...水帝か
面白そうだ
重要じゃない人に名前を与えてないのは作者が未熟だからです、すいません
ティアが裏でコソコソしてます
次は水帝です
表現描写や感情描写が薄いですね...
あまり小説といった感じがしませんね
直す努力はします