表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷の魔法を使う者  作者: ファイル
25/64

25話 まあ勝てたから良しだなっ!

「勝者フェル!」

審判の先生の声が響く


氷像と化したフェルの前で腰を抜かして尻もちを着いているミスラは嗚咽を漏らしていた

「うぐっ怖かった...こいつすっごい怖かった!」


「大丈夫?」

腰を抜かしているミスラの元にセレナが駆け寄る


「ぜれなぁー」

「ほらもー泣かない」


「足が凍ってるのね、火魔法使えたっけ」


ふるふると首を振るミスラ

「私も使えないんだけど...詠唱するかな」


魔法使い同士の使えるかどうかとは火力の有無である


ミスラの足元の氷を

詠唱で魔素を練り上げて作り出した火魔法で溶かしていく


セレナは動かないフェルに声をかける

「ほら、フェル!...あ、中で意識ないわ」


「こいつ、やっ」

「どうしたの?ミスラらしくない」

「トラウマ」

「...ああ、それは可哀想に」


シュタッとティアが駆けつける


「あっ、ティア」

「任せてください、寮のお風呂に運びますね」

ずっずっと引きずられていくフェル


さっさっ、と動いていくティアにセレナは何も言えなかった

「任せていいかな」


「おぶって」

「なんか幼体化してない?」

「気のせい」


「そう...」


「大丈夫?」

セレナとミスラの元にソエルが近寄る


「地帝?」

「ミスラを見に来る時に出会ってね、ちょっと話してたら気があったのよ」


「回復魔法なら使えるけど...大丈夫?」


回復魔法は光に位置する部類で使えない人でも自然治癒力に反映されていると言われている

使える人が重宝されるのはいつの時代も変わっていないが帝の政策により使える人は少ないらしい


「大丈夫...降参したし...」

「うーん、とりあえず寮に戻りましょ、エルも来る?」

「おじゃましてもいいの?」

「いいわよ、リーダーの私が言うんだからっ」


えっへんと自慢げになるセレナ


「今日の対戦はもう終わってる?」

「ええ」

「うん」


「じゃあ女子会ね!エルも泊まりに来てよ!」



帝、それだけで距離を置かれる存在のセレナは話が会う人物がいるということでテンションが高くなっていた


「わ、私お泊まりとかしたことないのだけれど...」

「大丈夫大丈夫!私もしたことないし!」

「いっしょ」


ウキウキと3人はときあめ寮に歩いていくのだった

1人おぶられてるけど





俺はナイツっていいますっ!


「そやっ!」


はぁ...はぁ...


走って...隠れて


隙を見て攻撃っ!


すぐ逃げるっ!



今はトーナメント対戦中で...


「はあっ!」

「うぐっ」


たったったっ...



フェルさんから教えて貰った戦い方


常に相手の死角に居続ける



...つらいっ!


しょーじききつい!


砂埃がもはや煙幕みたいになってます!



でも

トーナメントでかちあがりたいっ!


...冷静に、冷静に


もはや無意識的に体を動かす


確か最初は氷魔法につられて行ったんだよな…何日かした時に偶然勝てて

そこから稽古をつけて貰えるようになったんだっけ


氷魔法に耐えれるようにって始めたのに


思い返せば隠密行動とか不意打ちの練習させられてたっけ…


あれ?


ボコッ

「うっ...」

ナイツの一撃で対戦相手が倒れる

「勝者ナイツ!」


はっ!



「つかれた...」


気がついたら相手を負かしていたようだ

なにか大事なことを考えていたような気がするけど


まぁ勝てたから良しだなっ!



こうしてナイツはフェルによって少しずつ改造されているのだった...





ずっずっ...


ずっずっ...


「お兄ちゃん...」


今はお兄ちゃんを引きずっている

全身を氷の鎧で覆っているお兄ちゃん



ミスラさんの戦い方は知っている


お兄ちゃんの関節の所まで凍らせている所から見ても、筋肉が電気で反応しないように凍らせたのだろうか


そしてその氷を動かしてミスラさんを倒した


そこまで氷精は馴染み出しているのか...

凍らせた後の遠隔操作


お兄ちゃんはまた強くなっている


この調子で行けば卒業式までには帝レベルは認めてもらえるだろう


それなら


それなら私はいなくても大丈夫かな

属性は主属性に加えて追加で複数が使える認定です

使えるの範囲は戦い向けですけど


ティア...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ