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氷の魔法を使う者  作者: ファイル
22/64

22話ワクワクしてきた

霧が晴れていく


メイスは傷一つついていない

いい出来だ


周りからは「うう...」だとかのうめき声が聞こえてくる


「フェルさん?」

寮の前にソエルが出てきていた


霧で寮全体をおおった時に慌てた様子で誰かが出てきていたのは分かっていた


「やあ、そ...そんなに慌ててどうかした?」

ソエルって言いそうになるのどうにかしたい


「いえ、寮の皆さんが外に出ていったのは知っているのですがそしたら霧に覆われて...」

「お兄様?」


寮の方からティアもでてくる


「ティア、エルといたのか」

「はい、少しお話をしに、お兄様は?」


「あいつらから果たし状が来てさ」


ソエルに手紙を渡しながらメイスで殴った免罪符を生産する


俺は悪くねぇ!


「こんな手紙まで用意して...」

やはりソエルの知らないことと


「まぁ、別に何もくらわなかったし」


結局遠距離から魔法打たれただけだったな


「うちの者達が...すいません」


「大丈夫大丈夫」


「ですが...」

...長引きそうだな

ティアとの話を邪魔した可能性もあるし


「あー、まぁ対戦も近いし、おつかれ!じゃっ!」


「あっ...」


さっと振り返り寮の外へ歩いていく


ここはさっさと帰ろう


ときあめ寮に誰かいないかな



部屋に戻る

机の上に本が開いておいてあった


ティアが片付け忘れたのかな?


「おとぎ話...天空大地」


ある天才が人の目から逃げるために山を浮かせてそこに住むという話


数日前にこの学園が浮いているという本を読んでいたティア


嫌でもその関係性を疑ってしまう


「有り得るのか?」


天空大地のおとぎ話は他のおとぎ話に関わるところもあったと思うけど...

最後は...どうなったんだっけ

少なくとも落ちてなかった、かな



おとぎ話を読み返してみるのもありかもな


「フェルさーん、準備できましたー」

「わかった」


戻ってきた時にエクスがいたから模擬戦を頼んでいた、少し待ってとの事だったので部屋に戻ったが、エクスの準備が出来たようだ




「少し邪魔が入りましたが、話の続きを」

「邪魔...ですか、あなたはてっきり崇拝でもしていると思ってました」


「...崇拝なんてしてませんよ、全て下準備に過ぎません」

「この話もかしら」

「いえ...そうではないのですけど...」


「はぁ、私はてっきりずっと恋路を邪魔され続けると思ってました」

「いえ、そのつもりでした」


シンと静まり返る


「まぁいいです、引き受けます、うちの者も私を見る目が怖くなりましたし」

「ありがとうございます...名前を使ってお兄様をおびき出してましたね」


テーブルの上には先程までフェルの持っていた手紙が置いてある


「対戦後、になるのですね」

「はい、いつになるかは分かりませんが、それまでよろしくお願いします」



「本当に彼は壊れてしまうのですか?」

「絶対では無いのですが、少なくとも探し回るでしょうね、それに他にも協力者がいるので辛い思いをさせてしまいます」


「それが気がかりという訳ですね」

「はい」

「それでも行くのですね」

「はい」




明日、トーナメント対戦が始まる


勝てば3回戦まで、負ければ順位決定戦に、炎帝とのこともあるし、なんなら優勝したいし


ワクワクしてきた


今日寝れるかな


あとは寝るだけで

ティアと軽い雑談をしている


「お兄ちゃん、そろそろ寝ませんか?なんなら私も1番目ですし」

「んー、そうだな」

目は冴えてるけどな


横になり目を瞑る


くらい部屋の中

反対側の壁にあるベッドで寝ているであろうティアに話しかける

「なぁ」

「はい」

その声は近くで聞こえたようなきがした



何かを言おうとしたのだけれど


意識は遠のいていってしまった


聞いておかないといけなかった気がするんだけど

フェルは霧に紛れて殴りに行ってます


ティアの交渉


フェルの気遣いはド下手ですね

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