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氷の魔法を使う者  作者: ファイル
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01話 自分で言ってて恥ずかしく

帝は一文字だと「ミカド」

○帝だと「○テイ」

例 水帝 「スイテイ」

となります

魔法、それは炎水風地闇光と雷の基本的な魔法に加えて【特異魔法】と呼ばれる魔法がある、生まれながらに1つ以上を持っており、この 魔法で戦いが行われる世界では特異魔法の使い方で勝敗が変わる

それほどに特異魔法は重要なのだ


特異魔法には様々なものがある、昔の英雄からの記録から少しばかり紹介しようと思う、全身を水に変える【液体化】や水の龍を使いこなす【水龍】風魔法を無制限に使える【無変換・風】攻撃系だけじゃなくて念じたことを紙に写し出す【印刷】とか


あ、そうそう魔法を使うには空気中にある魔素を変換して...というのはまぁ些細なことかな


今から行くところは魔法学校、魔法を使い、強さでのし上がる、あぁ、楽しみだ

自分はその1年生だ


「お兄さま、顔がニヤついていますが」

「ん?ああ、学校、楽しみだなって」

この子はティア、幼い時から何でもしてくれる出来た、いや、出来すぎる妹だ

知識が多すぎるし、できることも多すぎる、正直タイマンで勝てる自信が無い


「1年生のクラスは3つあるらしいですよ、帝の子が3人入学するらしいので3つに分けたらしいですけど」

「へぇー」

帝、とは人間界を取り仕切ってる...まぁ権力者だな、雷帝のイヴァンおじさんには随分とお世話になった それにしても

ティアはどこまで調べてきたんだろうか...


「私たちのクラスは...ここです!水帝の子がいるクラスらしいです!」

ガラッ

「...」

早いんだよなぁ、いや、集合の2時間前は流石に早すぎる、ほら、ひとっこ...


「えっ!そんな、こんな時間に来る人が...」

教室では赤髪の女性が黒板の上に何か置いているところだった

「...失礼しました」がらがら...


ティアも自分も無言である

「やっ、あっ!ちょっと待ってよ!」

ガラッ

相当焦っている、後で黒板の上に何仕掛けたか見てやろう

ゆらゆらするポニーテールが騒がしい

「何を仕掛けていたんですか?」

「えーと、そのぉ...10ポイントあげるから黙ってて!」

カード、学生証?を出して手を合わせてくる

「私たちまだ学生証ないので」

「あっそうだよねっ!今日だもんね!」

「えっいや、ポイントってなんですか」

そもそもの話し


「そうだよね!そこからだよね!」

「ここでの通貨です」

「あ、了解」

ティアの一言で大体わかった

「うん、うん...大体それであってるよ」

手でコネコネしながら説明するタイプか

この先輩、行動が騒がしいな

表情もころころしている

「それで、盗撮する魔導器ですか?」

「あ、あーえーと、2人に50ポイントで見逃してくれないかな...」

「ふむ、2人に70かつ、あなたの連絡方法で手を打ちましょう」

「うぐ...60...」

「...まぁいいでしょう」

「ありがとう...これ、私のポスト、連絡方法は多分今日説明されると思う」


学生証からいろいろ書かれた紙を出してティアに渡す先輩

ふーむ、これ自分いらないな


もうちょっとまっててと言って教室に戻る先輩、廊下で待ち中

「盗撮なんてするのか?」

「はい、彼女はおそらく3年生の炎帝の下っ端なのでしょう、情報は力なので、1年生の特異魔法を盗み見て優秀な人材を勧誘するのでしょうね」

「へぇ」情報量が多すぎて処理出来ないわ

「さっきの紙は?」

「これには彼女の名前とポスト、連絡先が書かれていますね、学生証はメモに便利なので早く私もほしいです」


しばらくティアの話を聞いていた、

特異魔法は特異魔法の【伝授】で残すことができるらしく学生証は色々な特異魔法を組み合わせて出来ている

だから存在が宝のようなものになっている、学校に入学する目的になるほどでもあるらしい


「お疲れ様です」

「あぁ、お疲れ様」

先輩は隣とさらに隣のクラスまで盗撮機を設置していた、戻る様子はかなりぐったりとしていた

ティアは教室に入っていったが、自分は何となく先輩の行動を見ていた

「...どうしたの?」

「いや、大変そうだと思って」

「そうなの、私の先輩、人使いが荒いのよ、正直付く人間違え...いや、なんでもないわ、学校生活楽しんでね」


そう言って歩いていく先輩

「...」

教室に入るか

ガラッ...

ティアが黒板の上の機会をいじっていた

「ティア?」

「あ、お兄さまもうちょっと待ってください...っと はい、なんですか?」

「何してたの?」

「あぁ、私たちの情報が漏れないように色々と」

うちの妹えげつねぇ


「おや、君たちは1年生かな?」

後ろから声を掛けられる

女性の声だ

「えっあ、はい」

おそらく先生だろうか、大きな箱を抱えている

「はやいねー1時間半も前だよ?」

「私たちについてバレたくないので」

目付きが鋭くなるティア


「...いいね、頭のキレる子は好きだよ」


認めるかのように頷き合う2人

無言で会話が成立していく...


無言で準備する先生...先生だよね?

「はい、どっちから学生証つくる?」

「私からで」

「じゃ、手を出して、私は先生だからな、安心していいぜ?」

「先生が敵にならないことを祈りますよ」

「ハッハッハっ!面白い子だ...

へぇ、面白い特異魔法じゃないか、ティア、あんたは敵に回したくないねぇ

ほらあんたの番だ」


...学生証作るのはっや

これは何個の特異魔法が使われているんだろうなぁ

周りの魔素が反応している...

「へぇ、あんたの戦い、ぜひ見てみたいな」

「よろしくお願いします、先生」

「はいよ...ってティア?何してんだ?」

「先輩の頑張りを踏みにじるわけには行かないので...」

「あー、炎帝か、確かに大量に貸出許可証出てたな」

「ちょっと細工するので次の生徒が来るまで静かにしてもらうのをお願いしたいです」

「ふーむ、ま、いいぜ」

「お兄さまは適当に座っていてください」


...まぁいいけどさ


窓から外を見る、なんというかほのぼのした気持ちになった、うん

そういえば日程表とかを貰っていたっけ

今日は1年生だけの出校日らしい、ここは完全な寮制度なのだが学校のない日は何してるのだろうか

「おー、来たやつから学生証作ってくぞー」

そういえば自分達の寮はどんな所だろうか

...ティアは調べてそうだなぁ

「おい」

ほんと、気がつくといなくなってるから

「おいっ」

まぁ呼んだらすぐ駆けつけてくれるんだけど

「おいっ!」

「...なんだ?」

茶髪の男が呼びかけていた

周りには8人くらい人がいる

「何となくてめえが気に入らねぇ、勝った方が500ポイント譲渡でやろうぜ」

何となくって...

「初期ポイント500ってわかってる?」

「は?見ればわかるだろ?てめえの有り金全部渡せって言ってんだよ」

「えぇー...」先生の方をみる

にやついてますね

「先生からはむしろ後で説明に使うから是非ともって言われてるんだよっ!あー先生の説明のためにもやってくんねぇかなぁ!」

わーなんて先生おもいのひとなんだー

「まぁやるのはいいけど500なの?」

「あたりまえだよなぁ!?」

「...そうだな」お前の中ではな


再び窓の方を見る

茶髪はなんか話しかけているけど

無視だ、めんどくさいのに絡まれたな


...

無視してるのに話し続けるのか...


登校する人が増えて、外を通る人が減った頃

そろそろホームルーム始まんねぇかな

なんでこの茶髪は話しかけてくるんだろうか、お前の昔の話なんて聞いてねぇよ


「じゃーそろそろ席座れーどこでもいいぞー」手を叩きながら先生が立つ

「ほらお前も座れよ」

茶髪も座れ

「ん?ああ、そうだな」


20数人って所だろうか

「今日から、お前達は私の生徒だ、週1で授業開くからちゃんと来いよ、相談にものってやる、あとはこの学園について説明してやるよ、ま、先に先約があるから決闘についてからだな、ほら2人、前出てこい」


「おっしゃぁ!」

茶髪が元気よく立ち上がる

...先生のため、うん めんどくせぇ


「あーこの学生証は色々と機能が内蔵されててな、まぁ見ればわかるかな、ダメージ量でやってくれ」

「あいよ!せんせぇ!おらっ黒髪!500ポイント掛けて勝負だ!ルールはダメージ量!」

対象、賭け、ルールが提示される

「...承諾」

世界が変わる、教室から、荒野に

近くにいたはずの茶髪も向こうの方にいる


「おお、すげぇなこれ」

触っても砂、机のあったはずの所は何も無いし、窓と壁のあった先にも行ける

学生証すごい


足音が聞こえる

「おっらぁ!」

茶髪が土のハンマーを振り回してくる

もうちょっと遠いと思ったのだが、茶髪が早いのか?


それよりも

「魔法使えよ...」そのハンマーは魔法で作ったんだろうけどさ


少し後ろに避けただけだが、動きやすい?

勢いが着きすぎたのでバク転までしてしまう

「身体能力強化?」

『そうだ、そこでは近接が有利にならないように色々としてある、魔法学校だからな、魔法を使うことに勝敗は傾く』

「わーお、直接脳内に...」

なにこれ先生の力?

まぁそういう仕様なんだろうけど


「はっ!じゃあこれならどうだ!ストーンボール!」

土の塊をとばしてくる、しかし普通のストーンボールでは無い

「黒い?あがっ...」

ストーンボールが直撃する

くっそ痛い

「早いし痛いし黒いし硬い...」

「どうだ!これが俺の特異魔法【硬化】だ!重くもできるっ!」


「...そいつはスゲーな」

あ、こいつアホだ


いや、勝負を挑んだ時点で俺もアホか

おそらくクラスの奴らが見ているのだろう、特異魔法がバレる

情報とは力、まぁ仕方ないか

正直なところ土塊は痛いし

上の方にちらりと見える自分の名前の下の数字が0から20になっている


やるか


「世界よ、凍れ 氷獄!」

ビシっ...バキンッ

「あぐっ...なんだこれ...氷!?」


「そうだ、特異魔法【氷】初めての味だろう?」

体の周りを凍らせるだけじゃあ名前の下の数字は動かないか

「氷剣...あ、先生?」

氷の剣を作り出す、けど

『傷なら問題ないぞ、その世界を信じろ』

...ふむ


「な、お、おい、お前は、一体何者なんだよ、こんなの知らないっ!」


こんなものなのだろうか、この学校は、いや、こいつだけで決めるのは良くないな

もっと強敵に会いたいなぁ、そして戦いたい

「ちゃんと覚えとけよ?」



「フェル、氷魔法のフェルとでも言っておこうか」

...自分で言ってて恥ずかしくなってきた

こいつのせいだな

ものは試しと初投稿です


フェルは中二感少しありますね

作者の中二心が影響してるかもしれません


...が多いのは許してください

便利なんです

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