表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
指風鈴連続殺人事件 ~恋するカナリアと血獄の日記帳~  作者: 須崎正太郎
天ヶ瀬佑樹《あまがせゆうき》の日記
13/131

2001年7月25日(水)

 ようやく少し落ち着いた。

 いや落ち着いてなんかない。いまでも震えてる。

 日記なんか書いている場合じゃない。だけど状況を整理するためにもここ数日のことを記録しておこうと思う。でもどう記録したらいいのか。




 結論から書こう。




 若菜が死んだ。




 たぶん、殺された。




 殺される以外にあるか。あんな異様な……。

 あんな訳の分からない状態で、まさか自殺でもない……。


 若菜はなにか硬いもので殴り殺され、その上、右手の人差し指が根元から切断されていた。

 そして殺された部屋の天井から糸が垂らされていて、その糸の先端に、若菜の指が巻き付けられていたんだ。

 あの若菜の、小さくて可愛い指だけが、プラプラと、死体の上で、風鈴のように揺れていて……。




 気持ち悪くなってきた。

 また明日、改めて整理する。

 あの日、若菜が殺された日の流れとか、いろいろ……。




 なんで……

 どうして……




 ばかやろう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ