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指風鈴連続殺人事件 ~恋するカナリアと血獄の日記帳~  作者: 須崎正太郎
袴田みなも《はかまだみなも》の日記
116/131

2001年9月5日(水)

 キキラは脱水症状を起こしていたため、近くの病院にて治癒しているとのこと。

 精神にも大きなショックを起こして錯乱状態にあるそうだが、そちらよりまずは身体の調子を最低限整えてから、次に心のケアに入ると聞いた。……これらはあくまで、すべてクラスの噂だけど。


 そしてこれも、水泳部の生徒から聞いた話だけど。

 キキラは両親と、凄まじいトラブルを起こしていたらしい。

 その結果、家出し、公園で寝泊まりしたり、ネカフェで生活したりしつつ、最後は学校にやってきてここで生活していた。


 その間の栄養の偏りや、溜まった疲労、心労。

 そこへ、さらに長谷川くんや天ヶ瀬くんの死を知った絶望と恐怖。……いろいろあって、キキラの心はついに壊れてしまったんだと思う。


 夏休みの間、キキラと連絡が取れなかったことが本当に悔やまれる。

 天ヶ瀬くんともそうだったけれど、本当にあの雨の日、携帯電話さえ壊れなければ。

 それ以降のすれ違いさえなければ……。残念でならない。




 残念といえば、工藤桃花教諭。

 彼女は8月の下旬から、有給休暇を使って学校を連日休んでいるとのこと。

 なぜこのタイミングで、休みを取るのか。彼女はやはり怪しい。事件について、特に第2の事件以降について、なにか知っているとしか思えないのだが……。

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