111/131
2001年8月29日(水)
天ヶ瀬くんの霊前に、何度も手を合わせてきた。
それでも、まだ気持ちの整理がつかない。涙さえ出てこない。
神様。
私たちがなにをしたというの?
若菜は、長谷川くんは、そして天ヶ瀬くんは、高校1年生で命を奪われなければならないような、それほどの罪悪をなにか犯したというの?
そして私は……
初恋のひとと、親友たちを同時に失わねばならないなんて。
どうして、こんな目に遭わなければならないの? なぜ? なんで?
な●●が●……
(筆者注・●の部分は解読できず。水かなにかで、滲んだような痕)