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REVENGE ~リベンジ~  作者: しもちゃん!
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シャインの過去

ソラの過去が明らかに…

そしてシャインとソラとの出会いまでの物語

どんな人間にでも親はいる。

魔法族の少年、シャイン・ブラックも例外ではない。

しかし、少年の両親はすでに死んでしまっていた。

戦の途中に巻き添えをくらったらしい。

少年は親の愛というものを知らなかった。両親たちが遺していったのは愛ではなく、大量の本。地下の大部屋にも入りきらないほどだった。少年は読む気にはなれなかった。こんなのもを遺していったい自分にどうしろというのだ。そんな思いでいっぱいだった。惰性で日々を生きていた。魔法学校にも所属していたが、

うすっぺらい毎日だと考えていた。このまま自分はなにもしないまま死んでいくのか。一度そう思い込むと世の中のすべてに無関心になっていった。


新学期になった。小学部の四年になった。

戦争で戦える人材を育成する。そのために政府は子供に殺人のための魔法を教え始めた。少年はそんなことを知らず、これが自分の人生を彩るものになるのかもしれない。そう思って必死に魔法実技を練習し始めた。努力を重ねるたびにコツというものがわかり始めた。早三ヶ月、彼の魔法のレベルは高等学部級であった。才能であった。圧倒的なセンスで他を圧倒した彼は政府に目をつけられた。十歳にもみたないうちに故郷の防衛兵として配属された。少年はこれで人生が変わる!そう思っていた。だが、しかし少年の希望はあっさりと裏切られる。他の防衛兵たちは故郷の女たちを襲い、税金をバレないように横領していた。絶望した。憧れた場所がこんなところだったなんて。

それでも少年は我慢した。

ある日、自分と同じ年頃の少女がつれてこられた。

兵士たちは悦んだ。少年はいつもの事だいつもの事だと自分に言い聞かせた。趣味が悪いやつらだと思った。結局、自分の人生なんてそんなものなのかそんな自虐的な気分だった。部屋の隅に隠れるように座った。それでも少女の悲痛な叫びが聞こえてくる。助けて助けてと叫ぶ。やめてくれ、やめてくれよ!少年は苦しくなった。さらに聞かないふりをした。兵のうちの一人がズボンを下ろし始めた。その時、少年の感情の流れを止めていたものが崩れた。気づいたら兵を殺していた。まわりにいた兵は蒼白だった。


すぐに大問題となり部隊から排除された。しかし部隊の汚点を隠すため『シャイン・ブラックの気がおかしくなり誤って殺した。』そう表向きに発表された。

軍を追い出され、学校には居場所はない。またいつものように家に帰った。道行く人々か怪訝な顔で少年を見た。少年はまた周囲に無関心になっていった。

色の無い風景を見ながらこれからなにをしようと考えているといつのまにか家が見えてきた。無駄に大きい家。ため息を隠しきれない。ふうっと大きく息を吐くと後ろから話しかけられた。


どうしたの?ため息なんかして


後ろを振り向くと少女がいた。例の少女だった。


べつに……君こそこんなところでなにしてるんだ

町から外れてるし…


そう少年が訪ねると少女はうつむきしばらくの間黙りこむ。大きく息をすうと少年の目をみていった。


お礼をいいにきたの!みんなはあなたを不審に思っているけど私はほんとのことを知ってる。それにね!私のお母さんにその事を話したら信じてくれた!!

それで…あの…


続きを言うのになにを迷っているのか…少年は黙って少女をみていた。数分お互いが黙りこむ状態が続いた。そしてようやく少女は口を開いた。


えっと…その…あの…シャインくんはお父さんとお母さんがいないんでしょ?


え…そうだけど。わざわざそんなことを?


ち、違うの!あのね…そのね…


なんなんだはやく言えよ。そう少年は呆れながら思っていた。また数分の間二人は黙りこむ。静かな空気が流れた。その静寂を破るように突然少女は彼に言った。


わ、私の家に来ない!?


え…??


少年はなにを言っているのか理解できなかった。


だから!私の家に来て一緒に住まない!?って言ってるの!!助けてくれたお礼に!!


少年はその突然の提案にとても驚いた。とても嬉しかった。だが…


えっ…と、君の家に住ませてくれるってことだよね?


少女はコクンコクンと首を縦にふる。


驚いた。けど本当に嬉しい。


なら!いいの!?


少女は顔一杯に笑顔を浮かべる。


でも、お断りするよ。僕といたら必ず迷惑がかかる。

なにかが起こる気がするんだ。


だ、大丈夫よ!


もし僕のせいで君たち家族に迷惑をかけたら僕が大丈夫じゃないんだ。でも、本当に嬉しかった。ずっとさびしかった。一人の生活が苦しくて薄っぺらかった。

そんなときに声をかけてくれることがどんなに嬉しかったか…。それでも…ごめんね。ありがとう。


少年はそう言うと少女を残し家に入っていった。






それから一週間がたった。

少年はいつも通りなにもすることがなく、ただ天井を見つめていた。昼過ぎになり食事をしている途中、扉を誰かが叩いた。またか、少年はため息をつき、扉をあける。


もう決心は決まった!?私あきらめないからね!


またか…一週間連続だぞ…最近は青い閃光とかいった科学族のやつが暴れまわっているらしいし…危ないから来るな


大丈夫よ!いい??シャインが来ないならこれから何年かかっても毎日くるわよ!






そんな日々が一ヶ月続いた。

時には両親と三人で来た日もあった。そして最終的には腕に縄をかけられてムリヤリつれていかれた。




少年は生まれて初めて家族ができた。『我が家』ができた。

それからの日々は少年にとって幸せ以外の何物でもなかった。家族の温かさを知った。



そんな日が二ヶ月ほどたった

やっと意味を感じ始めた学校から少女と二人帰っていた。色のある世界怖いくらいに生きていると感じていた。


ねぇ、シャイン?なんかあそこ火事じゃない?


はっとし、顔を上げると確かに空が赤くなってた。

嫌な予感がした。赤い空の方向に走る。曲がり角を曲がって見えたのは煙をあげている『我が家』があった。家のまわりにたくさんの野次馬がいた。


「な、なんで家が燃えているんだ……?」


世界から色がなくなった。


最後までお読みいただきありがとうございます!!!



みなさんが読んでくれることでたいへん幸せです!


本当に魔法とか使えたらいいですよね~

世の中の為にお風呂とかお風呂とか覗きたいですよね



はい。すいません




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