表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REVENGE ~リベンジ~  作者: しもちゃん!
8/24

ソラの路(みち)

裏切られた少年ソラ。

憎しみのあまり殺人の才が開花してしまう…



少年が進む道は…

「う、うわぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!!なんで!なんで!どうして!どうして母さんまで落ちてるんだ!」


黒いボタンを押した。父だけが落ちるはずであった。

しかし落ちたのは父だけではなかった。


「ガハハハハハハハハっ!バカめ!二人とも殺すに決まっておるだろうがぁ!あー苦しい!お前らの茶番はおもしろかったぞ!なぁ!ジョーカー!!」

そいつは後ろをみて言った。背後にいたのは下卑た笑いを含んだものだった。


「ええ、まぁまぁの余興でした。いい暇潰しになりましたね!」


………暇潰し?


「お、お前らそんなことの為に僕たち家族をっ………!

ふざけるなぁ!」

少年はもう帰ってこない二人への後悔でいっぱいだった。自分が鎖をとく力さえあれば…自分が二人を受け止めれるくらい強かったら…そんな懺悔でいっぱいだった。


「ガハハハお前が何を言おうともうコイツらは戻ってこんぞ?なぁ?ジョーカー!」


「はい。………しかし次の暇潰しを探すのはたいへんですよ」


少年は愕然とした。人の命をもてあそんでこんな態度でいれるなんて、と。


「お前ら………お前らぁぁあああああっ!人の命をなんだと思ってる!」

目に涙を溜める。泣いてはいけないんだ少年は心に強く思う。


「なにって…ただの暇潰し用のオモチャですよ!お・も・ちゃ!」


少年は眼を見開く。


「オモチャだ…と…?」


自分の大事な何かが音をたてて崩れていくのがわかった。すべての感情、喜怒哀楽がすっと消えていくのを感じた。そしてその感情の穴を埋めるものとして渦巻く禍々しいものが上がってきた。


「お前ら…僕が、いや俺が殺してやる!ぶっ殺してやる!おい!そこから降りてこい!このクソ野郎がぁ!」

眼に溜まっていた涙は沸騰しているかのように熱く暴れていた。


「わざわざ降りていくバカがどこにいる。おい!衛兵どもコイツを捕まえて牢に閉じ込めろ。」


そうそいつがいうと部屋の扉から二人の兵が表れた。

コツコツと足音を響かせ。少年の入っているガラス部屋の中に入ってくる。

それを見て少年は思った。殺してやる…と。

その兵は子供をあやすようになめていく。

少年は直感した。素手でも人を殺せると。

衛兵のうち一人が少年の右腕をつかんだ。ほらいくぞとそいつは言った。その瞬間、少年は左腕の人指し指と中指、日本の指をおもいっきり兵の両目に突き刺した。ぐしゃり。阿鼻叫喚。叫び声が部屋に響きわたる。それでもかわまず少年はさらに奥へと指を突き刺す。男、ジョーカー、残りの兵は唖然とする。しかしほんの刹那の後、残りの兵は自我を取り戻す。


「さすがは訓練された兵だな…」


その様子をみて少年は鋭く冷たい声を放った。そして左手の指をすべて立てる。大きく腕を後ろに引く。

ひゅっと手が風を切る音がする。その音を引き立てるかのように赤い紅い朱い噴水が飛び散る。少年の手は兵の首の皮を突き破っていた。瞬きをしたり、呼吸をする。そんな自然な普通なことをしていると感じるほど少年は淡々と命を奪った。


「次はお前だ…」


残りの兵に向けられたその目には自分の未来、「死」が映っていた。即座にその兵はベクトルを起動する。兵はベクトルを着たことによって少なからず安心した。これで負けはしない。そう兵は思った。

そうして顔を上げる。ん?鏡か?その兵は思った。なぜなら目の前に自分と同じ衛兵用のベクトルを着たヤツがいた。


「…!しまっ…」


ひゅっ…その音を聞いて兵の命は地に落ちた。


「次はお前たちだぞ…」

男とジョーカーは背中に氷が突き刺さったかのような巨大な恐怖を感じた。


「全衛兵に命令だ。今すぐここに来い!はやくしろ!

いいか!全衛兵だ!」


さすがは訓練された衛兵たち十秒もしないうちに一人、二人、どんどん集まってくる。


「コ、コイツを捕らえろ!ベクトルを着ているが敵だ!油断するな!」


そう命令を受けると衛兵たちがベクトルを起動する。

そして、起動を確認すると少年に三人がかりで突進してきた。少年は冷静にそれを見た。


(右の兵は左から中央の兵は上から左の敵は右から剣を振り抜いてくる…か。それなら…)


少年の眼にはどこを動けば攻撃に当たらないかが見えていた。0.3秒後、少年が考えた通りの未来がきた。

するりと音もたてず少年は避ける。

油断はしていなかったけれども三人の兵たちは獲った!そう思っていた。


(相手は気絶用の剣か…そんなんじゃ全然怖くない。

もっと殺す気で来いよ…いや、殺す気ってのはなんだかんだで殺しはしないもんな…)


三人の兵たちはすぐに少年の方を向く。そしてもう一度攻撃を仕掛ける。


(また同じ攻撃方法…)


0.1秒後。先程よりも遥かに速かった。しかし少年はまたするりと避ける。いや、避けたではないか…三人を殺したのだ。少年の背後で三人の兵たちが血を吹き飛ばしながらゆっくりと倒れる。


(もっと…殺しに来いよ!!!!!!!!!!)


すでにその部屋に軽く30人は集まっていた。

その全員が少年が放つ殺気に尻込みしていた。


「なにしてる!はやく捕らえろ!!!!」


少年は今度は自ら攻撃を仕掛けることにした。

ジグザグに動き相手の眼を混乱させる。そして、足が止まっている兵を襲う。力を込めて剣を凪ぎ払うと

二人の兵がすでに無い足を押さえて叫んでいた。冷たく見下ろして少年は思った。脆いな…こんなにも俺たちは脆いのか…。そして剣を振る。二人の兵の叫びは聞こえなかった。首と胴が離れていた。


「あ、青い閃光…」


兵の誰かが呟いた。


「ん?あぁ…衛兵用のベクトルは青色だもんな。

それに父さんがつけてくれた俺の名前。ソラは綺麗な青いソラ。いい二つ名だ…」




それから31分16秒たった後、少年は捕らえられた。

僅か10歳になるかならないかの子供。

それを捕らえるのに失った兵は159人。

ガラスの部屋は真っ赤に染まっていた。



兵たちに囲まれ捕らえられていく中、朦朧とした頭で少年は思った。



自分には武の才能。殺戮の才能があるのだと…

読んでいただきありがとうございます!


さてさてヘビーな展開になってしまいました。

もっと軽く書きたいのですが努力不足です。

すいません!!



明日もいい一日を!!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ