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REVENGE ~リベンジ~  作者: しもちゃん!
21/24

第二の敵。【さようなら……】

「宣言しよう……

君はただ力の差を感じながら、自分の無力さにうちひしがれて





絶望のうちに死んでいくだろう」



「そんな、こけ脅しにはビビらないわよ!」


「脅し? 脅しじゃないよ。 



これは君の確定未来。

さぁ、先手は君に上げよう。」


「な、なめてんじゃないわよっつつつ!!」


ララがそう叫び放った銃弾は、先程よりも、はるかに力強く、はるかに数の多いものだった。


「はぁ~、同じ手ばっかり…… 」


確かに先程とは格段にレベルアップしている銃弾であったが、しかし、先程と同じように空間に喰われていった。


「まぁ、こんなものよね~。 けど、私、実力の半分も出してないからね」


「俺も実力の…… どのくらいだろう。 めんどくさー……」


「これで終わらせるっ!!」


「楽しみだなぁ…… 君の終わりでないことを祈るよ…」


ララはもう一丁、プラズマ砲を取り出し、構える。


「はぁああああぁぁあっっつ!!!!!」


大砲の、いや、大砲よりももっと、もっと大きい音が部屋を震わせる。


銃口からでた、光は赤色をしていた。

光が通った空間は、摩擦により、電気を散らし、光に放電が絡み付いた。


「これは…… ヤバっ」


シャインはブラックホールをさっきの倍以上の数、大きさを3倍以上のものを繰り出した。


「全部… 潰すっ!」


シャインのその言葉通り、迫ってくるいくつもの銃撃は空間に喰われている。


それでも、数が多すぎる。


シャインのブラックホールに隙間ができた。


そう。

これこそが彼女の狙い。

赤い銃撃でシャインを仕留めるのではなく、

それによって生まれた隙をつき、シャインを仕留める。


彼女は自らの最高の技を、奥義を囮として使ったのである。


「うぉおおおおおお!!!!!!!」


銃撃の対応で気をとられていたシャインは、

ブラックホールの隙間から飛び込んでくるララの攻撃に反応が一瞬遅れた。


しかし、その一瞬はベクトルを着た彼女が彼を仕留めるのに、充分すぎるほどの時間であった。


「ヤァアアアっっつつつ!!!」


彼女が突き刺した刀はシャインの胸を貫いた。


「や、やった! 倒した!!!!!」


勝利を確信した。

その剣は、確かに致命傷となる箇所を貫いたのだ。


……だが、



「あぁ、そうだった。 触れるの定義をどうするかで色々変わってくるねっ」


即死しなければ、なっていなければおかしいのだが、シャインは声を発した。


「な、なんで???」


疑念と不安と恐怖が彼女を包み込む。


「君はいつから俺と戦っていた?」


「な、どういう……」


彼女は理解できない。


「いつから、俺を俺として、攻撃していた?」


「だ、だから何を!」


「君が認識する俺はどこにいる?」


刀で胸を貫かれたシャインは彼女をみて、言った。


「俺は……」


彼女は驚くべき光景を見た。


自分が戦っていた、相手が。 殺したはずの相手が、

紙吹雪を散らすように光を放って崩れていく。


「媒質操作。幻惑之姿ミラー・トラップ。」


そう最後に呟いて、シャインは消えた。


「ど、どういうこと!?」


「その答えは……」


シャインの姿を目視できない。

が、確かに声は聞こえた。


「ここにある」


「……え?」


━彼はどこに?


そう言おうとした、時、彼女は自分の胸から刀が出てくるのが見えた。


いや、背後から刺されたのだ。


「この魔法は空気の屈折率を変え、自分の姿を消したり、写し出したりすることができるんだ。」


「ゴホッ」


口から血が止まらない。


「君の敗因は、まず偽物を見破れなかったこと。 偽者に攻撃を食らわせ、魔法を強制解除させることが出来なかったこと。」


シャインは苦しそうにしている彼女の頭に優しく手をのせる。


「ごめん。 苦しくして……。 さようなら」


彼女の体が、糸の切れたようにストンと落ちる。


「せめて安らかに……」







━この戦いの数10分前━



「俺より年下じゃねーか!! なぁ? 俺に殺られてもいいってことだよな?」


「その覚悟はある。」


明らかにソラの顔つきがかわる。


「……ったく、最近のわけーやつは恐ろしいわぁ」


「戦わずにそこを通してもらうことは……」


「できねぇわな」


「できないね」


ソラは二刀流である。

ジョーカーと戦うため、今まで戦ってきた経験から導き出した自分に最も合う戦いかた。


右手は刀を下向きに握り、防御用に。


左手は刀を上に向け握り、攻撃用に。


役割を完全に分けることで反射的に相手の攻撃を捌き、反撃することが出来るようになった。


「やれやれ…… いったいどんな戦をすりゃ、んな殺気まとえんだよ……」


━10代にしては恐ろしい……


ソラは右手を左手を顔の前に持ってくる。


「時間が惜しい。 早く始めよう。」


ソラは臨戦体勢に入る。

腰を落とし、いつでも飛びかかれるような体勢だ。

ギシギシとベクトルが音をたてる。



音をたてたのだ。


鎧とベクトルは違う。


鎧は着るもの。

ベクトルはいわば着られるもの。


普通の人間は、自らの能力を上げるためベクトルを着ている。

つまりそれは、ベクトルに自らを支配されること。

ベクトルに利用されることを意味する。


人々は気づかぬうちに依存している。


しかし、ソラは違う。




自分の運動能力にベクトルが付いていけていないのだ。

ソラはベクトルを支配し、利用した。


それが如何に驚異的なことか…… 




しかし、相手も相当の使い手。


━全力を出さなければ即死する!


そう思った。


しかし、それは、その決断は…… 


「いくよ……」


「おう!」



二人は間合いを一気に近づけて、激しい攻防を始めた。


魔法ズルい



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