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REVENGE ~リベンジ~  作者: しもちゃん!
14/24

それから……

食事をすませ、街を散策したらすでに夕焼けが顔を見せていた。


「すっかり、遅くなったね~もう帰ろっ!」


「そうですね、私も楽しかったです!ソラ、ここでちょっと待っててくださいね!」


「え?なんで?」


「い・い・か・ら!」


その場にソラを座らせるとリンはトコトコとどこかへかけていった。






(遅いな~20分はだったのに……トイレにしては…)


ソラは辺りを見渡すとすでに真っ暗になっていつ街灯がつき始めていた。なにか嫌な予感がする。ふと脳裏に父と母が浮かぶ


(やめてくれ!縁起でもないっ!そんなはずは!ジョーカーなわけ…!もしかして魔法族ってことがばれたか?くそっ!!いつも付き添ってる意味がっ!なんのためにわざわざ家に住ませたのかっ!はやく探さないと!)


ソラはリンが向かった方向に走り出す。人とすれ違うたびに、髪の長い女の子は知らないか!と聞くがみんながみんな首を横にふる。今日おとずれた場所をすべて回る。その時目にはいった細い道や、入り込んだ道も探すが見つからない。待ち合わせの場所に戻ろうと大通りにでる。しかし、ひとっこひとりいない。


「くそっ……くそっ、くそっ、くそっお!!!!」


「ソラ?」


走りすぎたやや後方から女の子の声がする。


「リン?リンなのか?」


「なんですか?どこにいっ……」


「どこにいってたんだ!!!!」


怒号が夜に響き渡る。


「どこって……」


「どこに行ってた!心配するだろ!!!」


ソラの剣幕にリンは押される


「だ、大丈夫ですよ!」


「ふざけるな!!大丈夫なわけあるかっ!!!!」


リンはソラがあんまり怒るのでつい反論した。


「そんなに怒らないでもいいじゃないですか!」


「怒るだろうが!!もっと考えろよ!!なにかあってからじゃ遅いんだっ!!!!!!」


ソラはそう言うとリンを抱き締める。


「……なにかあってからじゃ……おそいんだ……」


「ソラ……い、痛いっ…」


「リン…ただでさえ女の子が一人で出歩くのは危ないんだ、今度からこういう行動は慎んでくれ……」


ソラのあまりの心配にリンが心配する


「ど、どうしたんですか、急に」


「なにを、なにをしてたんだ?」


「今晩のご飯の材料を買いに……」


息もつかせずソラは訪ねる。


「怪我は!?誰かに襲われたりしなかったか!?」


「だから、大丈夫ですって!」

リンは呆れたように言う。それをみて、ソラふぅっと笑う。


「…なら、よかった 、安心したよ………大丈夫そうで………」


「私も嬉しかったです」

うつむきながら、もじもじしながらリンは呟く。


「ん?なにが?」


「ええっと……な、名前を呼んでくれたことです!いっつも君は~とか君が~とかしか言わなかったじゃないですかっ!」


恥じらいを含んだ上目使いにソラはどきっとし、顔を下に向ける


「そんなことで……」


リンはソラに一歩近づき顔をのぞきこむ。


「そんなことってなんですか!私、少し寂しかったんですからねっ!……その、だから、私のことリンって名前で呼んでくださいよ……」

リンの女の子らしい表情にどきっとする。


「別に名前じゃなくても、」


「呼んでください…ね?ソラ…」


ソラは今まで感じたことのない感情に戸惑う。身体中に火がついたような、血液が走り回っているような、そんな感覚だった。名前さえ呼ぶのになにか抵抗があった。


「~っ!いはい、わかったよ!…リン」


「聞こえませんっ!」


リンはむすっとしてさらに体を近づける。ソラは耐えきれなくなる。


「体近いよ!リン!!!」


そういわれリンは今の現状に気がつく。胸と胸が当たりそうなそんな距離に今更ながら気がつく。


「す、すいません!」


リンは急に体を反転させソラから勢いよく離れる。

地面と足が絡まったようになり、リンはバランスを崩す。


「危ないっ!」


ソラは後ろからリンを抱きかかえる。


「まったくケガしたらどうすんの~危ないじゃんか~」


リンは恥ずかしさのあまりソラの顔を直視できない。


「す、すいませんね!!巻き込んでしまって!!」


ソラはリンの耳元でため息をつく。


「はあー、そーゆーこといってんじゃないの!俺は別にケガしてもいいけどさ~、リンがケガしたらどうすんのっ!ていってんの~」



ぼっ!と顔がリンの赤くなる。


「っっっ………もう!いつまでこんなかっこしてるんですか!離してください!」


「そんな怒んないでもさ~……まっ!いいや♪」


ソラはそういって数歩前に歩いた。そして、くるってリンを振り返る。月を背にしてこちらをむく少年にリンは見とれていた。


「リン!」


名前を呼ばれリンは我に返る。


「ほらっ!なにぼーっとしてるの!早く帰るよ!」


「わかりましたよ!帰りますからっ!」





リンはその少年をみて思った。この初めての感情を何て言うのか知っていた。そうして確信した。


自分はこの少年に恋している、と。

次回、いよいよ、男の正体が明らかに!

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