前兆
二人の天才がいた。
一人は科学の天才
一人は魔法学の天才
学生時代に彼らは出会った。
お互いを認め会うのに時間はかからなかった。
時にケンカすることもあったけれど切磋琢磨して自らが才を磨いていった。しかし、年月がたつにつれ、衝突が増えていった。自分の学問が、研究が正しいのだと批判するようになっていった。もはや二人の間には友情はなく憎しみだけが残っていた。
彼らは科学を利用して造り出した道具を、
魔法学を利用して造り出した道具を、
それぞれ武器へと変えていった
その強大すぎる武器に、力に世界は否応なしに巻き込まれた。そして、選択を迫られることになる。
科学をとるか、魔法学をとるか……
そして科学族 魔法族 二つの人種が生まれた。
科学族は武器として「ベクトル」と名付けられた高性能移動装置をつくりだした。人間は筋肉などに指令を送るときに電気信号を利用する。ベクトルはその電気信号を何百倍、何千倍もの大きさにし、エネルギーとした。
時速150キロでの移動も可能になったし
100メートルもの跳躍をも可能にした。
魔法族は武器として、不気味で、異様な魔法生物をつくりだした。彼ら自身モノを浮かすことや炎を操ったり様々な能力を保持していた。
もはや、この二つの間で戦争が起こることは明白であった。
「隊長!索敵部隊がレベルC スカルターを発見しました!総勢300ほどかと!」
「…よしっ!全軍っ!羽翼の陣をしけ!索敵部隊はそのまま敵をポイントアルファまで引き付けつつ後退!」
「シャイン隊長~大変ですねぇ~」
隣から気の抜けた声がする。
「なっ……なんでソラお前がここに!?」
「まっ!細かいことは気にしない~」
「「「隊長!目標接近してます!」」」
「ソラ……後でしっかり話は聞くからな!
全員、プラズマ砲を起動!」
「スカルター、ポイントアルファ到達!」
「よしっ!発射っっ!!!!」
凄まじい地響き、そのものが勝利を物語っていた。
「スカルターってほんとに気持ち悪いツラしてるよね~骸骨みたいでさ」
「帰ってくるなりいきなりなんだ!
さっきもちゃっかりサボってやがって!」
「まっ!いいじゃん!いーじゃん!シャインは作戦たてるのうまいし、お前がここに任命されてから一度も負けなしじゃんか!つーかそれいうならお前も戦えよ~!」
「司令塔が前線に出てどうする!いざというときだけ俺は戦うの!お前はβ値が高いんだから」
「チェッ!ベクトルを上手く扱えるヤツを数値化しやがって!!まったく!」
「平均値50のところお前は120だろ?バケモンじゃないか。」
「けーっ!シャインだって90のくせに!まぁ、いいやお前に話があるんだけど、実はな…」
「シャアーーーイっつ!」
そんなことを話していると遠くから声がする
「ん?レイナか?」
「シャイーーーー!」
息を切らしながら目の前に来る
「そんなに走らなくても…」
「シャイ見つけたから来てあげたのに~もぉ~!」
「んで?俺になにか用か?」
「もちろん!(裏声)あなたの事が好きだからよ!(裏声)もういっしょの家に住みたい(裏)」
「ちょっ!!ちょっとソラなにいってんの!もう!」
(すぐ顔赤くなるし、否定はしないし…まったくわかりやすいな
「も~ソラ!ニヤニヤしないでよ!」
「ハハッ悪い悪い!そーだなせっかく人いるんだし!ぶらぶらするか!」
「俺はいいけどレイナ時間大丈夫??」
「ぜんっぜん大丈夫よっ!」
はい!ぶらぶらしよー!おおーっ!
ってなってから早3分、すでにこのソラは、はぶらております!なんなんだろう、ほんとになんなんでしょう!
つーか、シャインはなんで気付かないかな~
レイナ顔いいし、スタイルもまぁいいし
けっこうパーフェクトな逸材なのに、全然おちる気配なっしぃんぐぅ!だよなー
「シャインこれみて!この花キレイ!」
「そうだね!キレイだねぇ~」
(どこの夫婦じゃ!はやく結婚しちまえよ~)ボソッ
「ソラ!聞こえてたからね!」
真っ赤になってレイナは言う
「言うことなんか気にしてちゃダメだって」
シャインはレイナの頭を撫でながら言う
ほほえましーなー
「あ!ソラ!今、写真撮ってなかった!?」
「フッフッフッよく気がついたな!思い出のメモリアルとして…保存っと」
「もー!今すぐ消して!今すぐ!」
「はぁ~人生思い出作りだよ?思い出が多ければ多いほど幸せになると僕は思うんだぃ!」
本当にそう思うんだ。この穏やかな時間も、明日もこの戦争中じゃ、保証されない。だから少しでも楽しい時間を…
「まぁ、レイナ、シャインに謝っとけよ!」
「え!?う、うん…シャイン…ごめんね、写真とられて怒ってない?」
シャインの服を引っ張りながらうつむき加減に彼女はいった
「え!?いや、怒ってない!怒ってない!」
「ほ、ほんとに!?じゃあまた、こんな風に遊んでもいいの?」
「ハハッいいに決まってるじゃんか!」
「うん…ありがと…
っていうか、なんで私が謝ったのよ!ソラ!」
「ハハハッ」
今のも動画にとらせていただきました~!
保存っと
「悪いけどこの時間も終了だ!シャインさっきもいった通り話があるんだけどさ」
「あぁなんか言ってたな、レイナがいたらまずいのか?」
「まずい!俺が作ったカレーライスなみに不味い!」
「食ったことないし…まぁ、レイナごめん、じゃあね!」
「うん…じゃあね…」
目的の場所は本部そこに向かう
「なあ~シャイン~お前さ気づいてないのか?」
「何に!?」
「んーいや言うとまずい!俺が作ったオムライスなみに不味い!」
「わかったから!もーそれいいよ!えーっともしかしてだけど、レイナが俺のこと好きってこと??」
「!?!?え!?気付いてらっしゃったと!?あなたはそう言うのですか!?」
「いや、まぁ、あんだけされれば気付くでしょ」
「ならなんで!?なんでアイツの気持ちに答えてやらいんだよ!」
「…だってなんか気まずくなるだろーし?それに明日死ぬかも知れないんだ俺たちは!それなのに約束なんてできやしない!」
「まぁ…そーだけどよ…」
「あんな、服ひっぱられたり、顔真っ赤で見つめられてみろよ、俺は自分の理性をほめたい!だろ?ソラ!」
「うん…確かにすごい…
まぁ、俺がしたかったのはこんな話じゃなくてな?おお、ちょうど本部についたか」
本部につき、研究室への階段を上る
「みてびっくりするぞ!」
そういいながら扉をあける
「ジャァーンっ!ベクトル第三世代!!!β値が90以上のもののみ装着及び使用可能!」
「なっ…!従来の1.5倍のポテンシャル!?すごいな…でもなんで俺が?」
「これシャインの許可が必要なの、着るのに」
あ、そう
と呟き許可書にサインをしていく
その時…
「「「警報!警報です!北東20キロ地点で敵を確認!みなさん迅速に避難をお願いします!防御フィルター展開まであと15分です!」」」
「なっ…!」
無線を取り出す
「状況を!!!」
「北東20キロ地点にレベルC スカルター100!」
「だけか!?」
「じ、実は青仮面が…」
「なっ!カルバン地区を殲滅した、あの青仮面か!?」
「…はい」
くそっ!なぜ、ここに!?β値95のヤツがまったく歯が立たなかっと聞いている…どうしたら、どうすれば…!
「おいっ!俺の存在忘れてね?さっきも無視されてて、まぁ、深呼吸して冷静になれ 冷静になって考えろ、ここを守る方法を…考えろ、勝てる方法を、
頭が働かないと手足はついてこない、お前がびびってちゃあ話にならんぞ」
「あ…あぁ、悪い、でもどうしたら…」
「そんなの俺に聞くなよ!バカなんだから!…まぁここにあるベクトル第三世代…忘れてたか?なにより俺のβ値は130だぜ?つまりお前がとるべき行動は…」
「ソラを全面に押し出しこの窮地を突破する!」
「時間はない!いくぞシャイン!」
花澤香菜さんほんっとにかわいいですよね
本編にまったく関係ありません
あ!あとですね
バンバンコメントよろしくおねがいします!
僕は基本的にドMなので批判的な意見でも興奮することができますので!