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第63話 スキルの使用法

 朝一でフォークリフトを2階層に降ろした。

 フォークリフトは便利なので、もう一台買う。


 それと2階層との階段にウインチを設置した。

 死骸を上に引き上げるためだ。


 大船(おおぶね)さんから気になる情報を貰った。


「ちょっと上手くないな。1日前に見た時より部屋のモンスターが増えている場所があった。このまま行くと3ヶ月後ぐらいにスタンピードを起こす」


 大船(おおぶね)さんは無料で偵察してくれたようだ。

 あざす。

 それにしても良くない情報だ。


「リミットは3ヶ月ですか」

「間引きしないという前提だがな。低階層でも間引きすれば半年は大丈夫だろう」

「何階層ぐらいあると思います?」

「100階層あっても不思議じゃない」

「Sランクだとそんな規模ですよね」


 先は長い。

 近所の住人が部屋を見に来た。


「持ち家ありますよね」

「スタンピードを起こしたら、普通の木造建築が耐えられると思うかね」

「思いません」

「そうなったら死ぬだけだ。他所へ引っ越すという選択肢はあるが、この日本でダンジョンがない地域なんてない」

「まあそうですね。スタンピードは滅多に起こらないですけど」

「起こった時に死ぬ確率の低い住居はこの分譲ダンジョンだ。戦車の砲弾でも扉は破れないんだろう」

「ええ」

「なら住む一択しかないだろ。投資にもなるし」


 そういう考え方もあるか。

 でもこのダンジョンがスタンピードを起こしたら借金地獄だと思う。

 俺は死ぬ覚悟でやっているからいいけど。


 部屋が一気に3部屋、売れた。

 やはり110億のスタンピード準備金は説得力があるらしい。


 携帯のアンテナも設置された。

 テレビのアンテナも繋いであるし、都市ガスも入った。

 インフラ関係は良くなってはきている。


 藤沢(ふじさわ)が配信したいというので許可した。

 それと香川(かがわ)さんがついてきた。


 通路にいるオークを排除してモンスターリスポーンを潰す作業。

 地味な作業だ。


 拝島(はいじま)さんのスキルを使わないと止めはどうしても俺の役目になる。

 拝島(はいじま)さんのスキルは魔力の消費が激しいらしく。

 3回ほど使うと、何時間も経たなければ魔力が満タンにならないらしい。


 俺とどっこいどっこいの効率の悪さだ。


「見ていて気付きました」


 香川(かがわ)さんが何か気づいたらしい。


「ヒントは嬉しいよ」

拝島(はいじま)さん、あなたのスキルはどのくらいの未来までみるかで、魔力消費が変わるそうではないですか」

「ええ、短い時間ほど魔力が少なくて済みます」

「構える前からスキルを使うのではなく。構えて引き金に手をやってから使うべきです」

「それだと当たらないという結果が頻繁に出る」

「何度もやり直せばいいのです。小刻みにスキルを使った方が効率が良いはずです」

「ほかならぬ貴女の進言だから受け入れよう。アドバイスをもらって試さないのは馬鹿な奴だ」


戸塚(とつか)さん、あなたはスキルの使い方が壊滅的に下手ですね」

「ええとどういうこと」

「4回という攻撃回数は少なすぎます。もっと数を増やせるはずです。それに搦め手ももっと考えられるはずです」

「細くすると回数が増やせる分かっている」

「何か勘違いがあるようです。スキルの制限をどう捉えてますか」

「ええと全魔力だと1平方メートルに影響を及ぼせる」

「ああ、鑑定の魔道具を使った者がミスをしたのですね。小さい数字の2と3を間違えた。あなたのスキルの効果範囲は1立方メートルです」

「何だってー! 橋本(はしもと)さん、しっかりしてくれよ」


 ええと考えてみればそうだな。

 魔力が流れるのは立体に対してだ。

 影を操るスキルとかじゃないからな。

 じゃあ、床の表面ツルツルとか、広範囲で出来るわけだ。

 厚さがほとんどないからな。


 俺もなんかおかしいと思ってたんだよ。

 ただ細かい魔力の残量は感覚では分からない。


「分かったようですね。槍の柄をパイプ状にすると、スキルを使う回数が増やせます。ただ、威力にどう影響するかは分からないですが」


 こうなると糸最強伝説が始まるか。

 でもモンスターは目も勘も良い。

 設置型だと掛からない可能性があるな。

 動かすのは体積が多い程パワーとスピードが増す。

 糸だとそれは望むべくもないな。


 パイプの槍もパワーとスピードが落ちるはず?

 やってみないことにはな。


「【リフォーム】。うん、見た感じスピードはいつもと変わりないな」


 槍の柄をハイプにしてみたが、いつもと変わらない気がする。


「柄の部分にもダンジョンの魔力が詰まっているのが、私のスキルで確認できました」

「ということは、攻撃力は変わらないってことか」


 制御が少しめんどくさいがパイプ状にした方が良いらしい。

 良いアドバイスを貰った。


 パーティの細かいルールを決めることにする。

 パーティで討伐したモンスターの素材の売却益は装備品や消耗品に充てることにした。

 1億貯まったら、ひとりあたり1000万円のボーナスを出す。

 こんな感じだ。

 問題が上がったらまたその都度決めていこうと思う。

――――――――――――――――――――――――

俺の収支メモ

              支出       収入       収支

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

繰り越し               27,467万円

上級ポーション3個             906万円

彫像10体                  10万円

分譲販売3部屋            15,000万円

プロジェクトマッピング   90万円

カイザーウルフ60体          4,500万円

ドッペルオーク12体            600万円

シャーマンオーク12体           720万円

エンペラータランチュラ12体      1,056万円

メイズスパイダー12体         1,020万円

エレファントスレイヤー12体      1,440万円

中古フォークリフト    138万円

殺処分ロッカー4つ  2,108万円

ウィンチ2基        10万円

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

計          2,346万円 52,719万円 50,373万円


パーティ収支メモ


              支出       収入       収支

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

繰り越し                3,586万円

オーク15体                975万円

弾丸用魔石        500万円

弾丸200発        20万円

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

計            522万円  4,561万円  4,041万円


遺産(不動産)         0円

ダンジョン        -64億円

スタンピード積み立て金  110億円


 オークの死骸はくず肉として処理されるそうだ。

 値段がついた。

 穴だらけでも平気なのか。

 買い取り値段は下がったが、弾丸の費用を抜いても黒字にはなっている。


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