表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

141/144

第141話 結界

 討伐は進み、遺跡エリア。

 石畳があり隙間から草が生えている。

 そして柱が何本かある。


 そこに陣取っているのは蜘蛛のモンスターであるエレファントスレイヤー。

 ダンプカーほどの蜘蛛のモンスターは迫力がある。

 それが縦横無尽に動き回っている。


 魔石コーティング弾で撃つもなかなか死なない。

 虫系統はしぶといからな。

 番田(ばんだ)さんの乗っている戦車にエレファントスレイヤーが圧し掛かる。

 金属が軋む音がここまで聞こえてきた。


 乗っている番田(ばんだ)さんに当たらないようにライフルを撃つ。

 集中砲火の末、エレファントスレイヤーは死んだ。


「でかいのは、でかいというだけで脅威だな」

「だな」


 番田(ばんだ)さんの戦車の砲塔は見るも無残にひしゃげてる。

 砲塔が外されていたら危なかった。


 強力な武器が必要だな。

 パイルバンカーも当てるのは難しい。

 使いかたとしては戦車で突撃、体当たりしてパイルバンカーだからな。

 ノコギリも高さが合わないと駄目だ。


 戦車で接近戦はロマンだが、やはり大砲で制圧するのが正しい使い方だろう。

 大砲は装備できないよな。

 自衛隊辺りが下げ渡してくれたらいいのに。


 死に掛かった危機を乗り越え今日も無事帰還。

 さて、門沢(かどさわ)さんの件に取り掛かろう。


『見られている気がするんです』


 門沢(かどさわ)さんから電話が掛かってきた。


「すぐ行きます」


 電話を切り、ホテルに急ぐ。

 途中、車がいきなり何かに激突。

 俺の意識は一瞬真っ暗になった。

 エアバッグが作動して体が揺さぶられる。

 くっ、何が起こった。


 ドアが歪んでいるのか上手く開かない。

 ボンネットが火を吹いているのが見えた。

 このままだと蒸し焼きだ。


 ナイフでエアバッグを切り裂き、割れた窓ガラスの箇所からなんとか這い出た。

 道路に立っていたところ、ボディブローのような強烈な一発を食らう。

 魔石が練り込まれた服があっても衝撃は吸収できない。

 くそっ。

 男が二人立っているのが分かった。

 事故に対してのリアクションを取ってないから、こいつらが刺客だな。


 さっきのボディブローはスキルだろう。

 念動系か何かかな。

 逃げるより他に手はない。


 だが無情にも俺は透明な壁にぶち当たった。

 結界系か。

 透明な壁はどんどんと狭まった。

 くそっ、このまま圧死するのか。

 あれっ、壁があって天井と床がある。

 それって室内って事だよな。


「【リフォーム】、槍」


 刺客ふたりは結界の槍に突き刺された。

 結界が消えてなくなる。

 ふぃー、危ないところだった。


 そうだ、門沢(かどさわ)さんは?

 スマホは事故の衝撃で壊れている。

 俺は走った。

 ダンジョンの討伐で鍛えておいて良かった。


 それほど息も上がらずホテルに到着。

 なかなか来ないエレベータにイラつく。

 門沢(かどさわ)さんの部屋に入ると誰もいなかった。

 遅かったか。

 俺は体のあちこちが痛いのを思い出した。

 そして、ロビーに門沢(かどさわ)さんを見つけた。


「良かった」

「良くありません。部屋に泥棒が入ったんです。外出してたから平気でしたけど、掃除の人が鉢合わせて怪我をしました。そうしたらホテルがなんて言ったと思います。出てってくれと言ったんです」

「命があればいいじゃありませんか」

「そうですけど。それで他のホテルに予約を取ろうとしたら、どこからも断られました」


 圧力が掛ったな。

 親戚の家とかに行ったらそこも襲撃されるんだろうな。


「うちのダンジョンに来ればいい。部屋なら空いている」

「なんでそこまでしてくれるんですか」

「お父さんの死に責任はないと思っているが、俺が切っ掛けを作ったのは間違いない」

「そうですか。お世話になります」


 事故の後始末は保険屋と警察がしてくれた。

 刺客は逮捕された。

 事故を目撃してた人もいて、俺の主張が通った。


 十人衆もあと二人を残すのみだ。

 だが、これから襲撃は一層、激しさを増すだろう。

 鍵の謎を解くのが先か、総攻撃されるのが先か。

 いちおう、軍畑(いくさばた)区長には警察に根回しして貰っている。

 理不尽な逮捕命令とかは出ないはずだ。


 だが油断はならない。

 向こうは国家権力だ。

 下手したら自衛隊が攻めてくることもあり得る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ