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~New Life Different World~吸血姫として異世界を謳歌します  作者: 杯の魔女
第一章「新たな人生…吸血鬼生?」
14/30

14.ある少女のお話

朝、目が覚めると私は空を飛んでいた。何を言っているか解らないかも知れないが実際、私が目を開けると空を飛んでいた。 まあ、私一人でも空を飛ぶことはできる。しかし、私が普段見ている景色と違い、遥か離れた地面。進んで行く景色の速さ。私はもう、どうして空にいるのか解ってしまった。私の目が覚めた時には、太陽が真上に昇っていた。…昇っていた。太陽が!昨日、お母さんに「明日は早いから早く寝なさいよ~」と言われていた。

つまり…今の私の状況はお母さんに抱っこされ、親戚の屋敷に向かっているところのようだ。

実は昨日の夜…楽しみで眠りにつけなかった。私、子供だねw


お母さん「あら、やっと起きたの?でも、目的地まだまだ時間がかかるわよ? そうね、同じ風景ばかり見続けるのも飽きてくる頃でしょう。せっかくの機会ですから、ある物語でもお話ししましょうかね。 これは、イブちゃんのようなワンパクな少女の物語。


昔々、ある王国の公爵家に一人の少女が生まれました。少女の両親が二人とも騎士団所属であったため、若い頃から大人と訓練を行うことで才能が開花し少女時代を自由奔放に過ごしてたそうよ。今のイブちゃんにとても似ていたと思うわ。その少女は大きくなり、ドラゴンスレイヤーの称号持つ英雄と呼ばれ、国民全員が知る人物となったわ。けれど…この称号がもたらす効果はメリットだけではないは。英雄と呼ばれる称号は世界に少ししかない中、取り方が最も分かりやすく難しいと呼ばれる称号…それが「ドラゴンスレイヤー」と言う称号よ、読んで字のごとくドラゴンと呼ばれる種族を一人で討ち取ると貰える称号よ。国のお偉いさんが英雄を手放すわけもなく、少女が公爵令嬢ということもあり、当然結婚の話が上がってきた。その中には王子との婚約も出ていた。少女には全くその気がないのに関わらず、親が勝手に話を進めた為、少女の意思は関係なく婚約が決まっていた…


イブ「その少女はそのことを知ったときは抵抗しなかったの…?私だったら絶対抵抗するけど。…と言うか、お母さん、私にはこの少女と同じことしないでね!」


少なくても、私はイブちゃんには同じ運命を背負ってほしく無いと思っているは、けれど、今吸血鬼の種族には、「王」の存在がいない…これから向かっている先は現在は「新皇国」、元「魔帝」吸血鬼の首都と呼ばれ嘗て、最も栄えていた国であり、その国の最も北にある大地に隠れ過ごしている吸血鬼の屋敷に向かっているのよ…そこで過ごしている吸血鬼の大半が再起を望んでいるわ、その為には先導する「王」の存在が必要なの。前王の血が流れているイブちゃんや親戚…いえ、腹違いの兄弟達の、能力を見ているの。この話は前にもしたことがあるけれど、この模擬戦に勝つと言うことは、周りから吸血鬼の王に持ち上げられ、新皇国へ戦争を仕掛ける首謀者になる可能性があるの。このことを知った上で腹違いの兄弟達は模擬戦に望み、勝ちに行こうと努力している。

一度だけの勝ちでイブちゃんをすぐに王にするとは流石に思わないけれど…王にしようと動き出すものもいるかも知れないわ。私としては自由がない王にはならず、好きに生活してほしいと思っているのよ…。今回の模擬戦の件はごめんなさい…。


イブ「え…いや、お母さん、謝らないでよ。この模擬戦がなかったら私の成長はもっと遅かったかも知れないでしょ? それに、普段ご飯中の時ぐらいしか話せていなかったのに、この1週間は特訓を通して沢山話すことができて私は…私は嬉しかったよ!また家に帰っても特訓やろうよ! 王とか関係なく、この1週間はの成果を見ててよ!私だって魔法(血)に頼らなくても勝てることを見せるから見守っていてよ! 私、頑張るから…だから謝らないでよ!」


…そうね。…そうよね。今日はイブちゃんのお披露目会でもあるのよね。自慢の娘を信じないでどうするのよ。 

ありがとう。


イブ「それで…少女のお話はもう終わり? 屋敷がまだ先なら続き聞きたいな!」


ふふっ。まだ目的地到着まで時間があるので続きを話しましょうかね。少し不快な気分になるかもだけど、あくまでもフィクションとして捉えてね。


少女の婚約が決まってしまったところだったかしらね。 勿論少女は婚約に抵抗して家出を決意し、自身の荷物をまとめ、公爵家の地位を捨てる覚悟で家から飛び出したわ。しかし、私の家系…うぅん…少女の家系は騎士団の家系だった為、少女の捜索がすぐ行われたそうよ。王からも目をつけられていたこともあって、捜索の規模はとてつもなく広く、速く伝えられたの。絶対に逃がさないという意志を感じたわ。この時の王も前王もほんとに狂っていたと今でも思うわ、あー前王の顔が頭に思い浮かんできてイライラするわ!

…こほん。結果的に行く先々で目撃情報が騎士団に伝わり、家出して5日後には捕まり、屋敷に戻される訳ではなく、城の牢屋に閉じ込められたの。イブちゃんわかる!?まだ幼い少女が5日間飲まず食わずで逃げ回って結果城の牢屋。……そこからは、牢屋から出られても、城からは出られず、少女が大人になるまで城の中で暮らすことになり、王と婚約し慎ましく過ごした、と言う胸糞悪い終わり方。

この終わり方ではイブちゃんも腑に落ちて居ないでしょう。


少しだけサービスしましょうか。うゔん…ここからは、誰も知らない物語。フィクションなのか、実話なのか、私のみぞ知る物語。イブちゃん!秘話だから余り、人に話してはいけませんよw。



イブには、お母さんが、悪巧みをする子供のような笑みを浮かべていたが…少し寂しそうな顔をしているように感じた…



少女もそんな過ごし方はしたくなかったでしょう。…したくなかったのよ。しかしね、牢屋で過ごした数日後から少女の記憶は曖昧になり、記憶が飛びそのまま眠る様に月日が流れていったそうよ。…その眠りから覚め、自由に行動できるようになったのは、前王が討たれたその日だったの、…だったそうよ。…そうね、少女…いえ、少女と言うには体も心も大人になっていたわ。自由に行動できるようになっても、昔の様な好奇心旺盛な性格ではなくなっていたわ。目覚めて気付いたことは、わた…少女はずっと寝ていた訳では無いことがわかったわ。なぜって?私が全く知らない使用人が、私の部屋で掃除をしつつ、目が合うとこんな挨拶をしてきたのよ!…してきたそうよ。

「王妃様おはようございます。王様が昨日亡くなられたと、伝令が届き、心を痛めていると存じています。今日はゆっくりお休み下さい。体調を崩すとお腹の赤ちゃんにも影響があるかもしれませんからね。王様との大切な宝物が目に見える形で残っているので、速く元気になって下さいね。」

よ?!。私…少女が記憶が失っている間に知らない人間関係が築かれ、知らないところで有名になっていたの。 その時の状況を理解するのには余り時間がかからなかったわ。王様が亡くなったタイミングで意識を取り戻せた。その王様には昔から「あるスキル」を多用し好き放題していたと言う噂をよく耳にしていた。

少女は王様に長い間操られていたということ、そしてそのことを周りの人は何も気が付いていなかったと言うことを理解したわ。

状況を理解するなり込み上げてくる怒り、憎しみの矛先はすでにこの世界には居ないという現実。

少女は気分が悪くなり、すぐに今までの過ごしていたであろう屋敷から飛び出し一人森に入って行ったわ。誰にも見つからない場所へと…。


…ねぇ イブちゃん。自分の人生を狂わした相手の子供を、貴方だったら…どうする。私は決断できないまま、出産し、はじめは生まれた子供と距離を取って決まっていたわ。 ほんとにバカよね。

生まれてきた「イブちゃん」の笑顔を見ていたら、今まで抱え込んできた迷い、悩みが全部どうでも良かったことに思えてきたの。

生まれてきた子供に何も罪は無いのに、迷い迷っていた時の私。

私の少女時代は私の記憶には無い。その代わり、イブちゃんには楽しく、後悔なく過ごしてい欲しいと思っているわ。

貴方ならどうしたのでしょうね。


抱きかかえているイブの顔を覗き込むと、そこには笑顔ですやすやと眠っている姿があった。


そろそろ屋敷に着く頃なのだけれど…


気持ちよさそうなので起こすことをやめ、イブを抱きかかえたまま、屋敷の門を叩くのだった。

本当に申し訳ありませんでした〜

書いているデータが一度消え、やる気が消え、長らく更新できず…本当に申し訳ありませんでした〜!!!

次回は必ず親戚編になると思います。

どうしても、お母さんの下りを入れたかったけれど、話がまとまらず…かなり大変だった。 次回は頑張る。から応援お願いします。…応援してね…?

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