11.偶然…それとも運命?
模擬戦まで後4日
イブが家についた頃には太陽がのぼり、本来お母さん
が起こしに来る時間を超えていた…。
つまり、夜な夜な家を出て遊んでいることがまたバレてしまったということだ。
このことを直感的に理解できていたイブは屋敷の前でどう言い訳をすればいいか考え、はや小1時間が過ぎてしまった。
そんなイブを不思議そうに見つていたフィアス…「何をしているのだ?」
そんな2人の後ろから物凄い速さの物体が近づいてくるのを感じた。
〜お母さんの視点〜
朝、いつもと同じ時間にイブちゃんの部屋に起こし行ったは良いものの…部屋からイブちゃんの気配がしない…
いつもは、この1時間前ぐらいにはベッドに戻っているはずなのだけれども…いない。
屋敷全体からも気配を感じることが出来ない…
「こんなこと初め…」
そう、つぶやいたときには私の体は動いていた。
森を1周、2周強い魔物の気配は感じ取れないが…イブちゃんの気配も感じ取れない…
一度屋敷戻ろうとした時、屋敷の前にイブちゃんとまた別の大きな魔物の気配を感じた。
少なくともイブちゃんが生きていることが分かり、ホット胸を撫で下ろし、屋敷に帰る。
久しぶりにこんなに疾く走ったわ。
イブちゃんの横にいる者の気配…何処かであったことがある気配と似ている…同じでしょうか?
〜イブの視点〜
わっ!!と言う間に近づいてきた物体…人物が私達の前で止まった。多分誰だかわかっているだろうけど一応、近づいてきていた正体は私のことを探し回っていたお母さんだった…
余り、心配をかけたくなかったのと怒られるのが嫌なこともあり、真っ直ぐお母さんを見つめることのできない私をお母さんは優しく、強く抱きしめてくれた。
そんなお母さんの行動に私は申し訳無さを感じつつ、お母さんからの愛を改めて実感した。
抱きしめられた後、しっかりお説教がありました。
ええ!しっかり!こってり!搾られましたよ!
お説教が終わり、一段落ついたところでお母さんの目は人化しているフィアスに止まった。
お母さん「イブちゃん、この子はどちらさんですの?雰囲気的に人間ではないことはわかるのだけど…どちらかというと、ドラゴン?のような雰囲気を感じますね〜」
フィアス「お、おいイブ!こ奴はお前の母親か!?こ奴は我が100年引き籠もるトラウマとなった張本人だぞ!100年前はここから山を挟んだ反対側の国に住んでいたのではないか!何故このような何も無い森の中で暮らしているのじゃ~ わ、我はまだ死にとうないぞ…」
お母さんはフィアスのことを曖昧でしか覚えていなさそうだけれど、フィアスは私の後ろに隠れお母さんに対して強い恐怖を抱いていた。私には何が何だか分からず困惑状態たまらずフィアスに説明を求めた。ヒィアスが引き籠もる原因となった物語を。
〜フィアスの100年前の視点〜
「暇なのじゃ~」そう呟きながら、「とある国」の近くを通り過ぎた。
「とある国」は、大きな城壁で囲われていて今まで遊びで壊した国より何倍も国力があると感じた我はすぐに行動に移った。…移ろうとした。
しかし、「とある国」は我が近づいてくるのを察知したのか…また、たまたまなのか解らないが大勢の軍隊城の外に集結している状態で、その軍隊が一斉に我に向けて魔法を放ってきたんじゃ…。
そんなこと許せないじゃろ?…我は許せん!
少し遊んだら帰ろうと思っていたけれど…本気で壊そうと考えを変え、手始めに鬱陶しい軍隊を壊滅させようと考えたんじゃ。ここまでは我何も悪くないじゃろ?
イブ「・・・」
…? イブの反応がいまいちよくわからなかったが話を続けるぞ。
順調に軍隊の数か減り我の気が緩んだときじゃ!イブ…お前のお母さんがものすごい速さで飛んできて我の足、翼、腕…あらゆるところを切り裂いてきたのじゃ。その時の我はまだ幼かったので何も抵抗できずにいじめられたのじゃ…あのときのお前のお母さんときたらとまることを知らない暴君そのもののようだった…うぅぅ~、思い出しただけでも寒気が。
最後に何と言われたと思う!冷え切った声で「王令だ、この国に近づくな。『王令がなければこのまま殺すのに…ボソッ』」
さすがの我も怖くなり遊びを止め、山に隠れていたというわけじゃ。
~イブの視点~
話を聞いた感じ、トラウマを作ったきっかけがフィアス自身の行動によるものだと当人は気が付いているのか…?
そんなことを考えながらフィアスに呆れていると、横でお母さんがオドオドしはじめ、こんなことを言い始めた…
お母さん「またやってしまっていたのですね…イブちゃんのお友達にトラウマを植え付けてしまっているだなんて…どうしましょう、謝るから今後は普通に接してもらえない? イブちゃんは昔の私と違って優しい心を持っているから嫌いにならないでね。」
フィアス「お…こんな奴だったか…?わ、我の記憶では死の象徴だったような…」
フィアスの話にあった、お母さんの「王令だ、この国に近づくな。『王令がなければこのまま殺すのに…ボソッ』」この言葉、今の怒ると怖いけれど普段温厚なお母さんからは余り信じられないけれど…お母さん自身も心当たりがありそうなので何とも言えない感じになってしまった。
…私、お母さんの知らないこと実はたくさんある?
あれ…?元王妃なのに軍隊とフィアスの戦いに乱入してくるとか、昔のお母さんどれだけ荒れてたのよ~
また今度お母さんの昔話でもしてもらおうかな。…してくれるよね?
そんなことを考えていると…
「ぐぅ〜」
大きな音が鳴り、思考が戻された。
音の正体はというと…わかったかな?
私の後ろから未だに離れないフィアスのお腹の音でした。
お母さん「一度家に戻ってご飯にしましょう。太陽はもう南に昇っていますよ〜」
私の家に入るまでの躊躇やフィアスの話し、お説教…主にお説教で時間がかなり進んでお昼になっていたようだ。
夜からぶっ通しで活動してたから流石にお腹が減っていた。 この場合取る行動は一つ!
「はぁ~い」
元気よく返事&キッチンに直行!
フィアスも「ご飯」と聞き、キッチンへ向かう私について屋敷に入った。人化しているとはいえ、レイ先生なら正体に気がついて、また一悶着ありそうなんだよね〜。早くてご飯食べたいよ〜
案の定、フィアスを見たレイ先生は少しして正体を察し、汗がダラダラと出始め気絶した。普段の凛とした姿と違った一面が見られて面白かった。レイ先生も何も声を上げずに気絶したから後からやってきたお母さんが駆け寄ってきて何回も回復魔法をかけていた。
学び〜!気絶中は回復魔法では治らない!
回復魔法をかけても目を覚まさないレイ先生を見て、どんどん上位の回復魔法を使っていくお母さんを姿を観ていると可笑しく感じてずっと笑い転げていた私。一方、何が起こっているのか理解していなく、ボケ〜としながらお母さんを見ていたフィアス。
こんな私達2人に状況を聞いても意味がないと、思ったのか一生回復魔法をかけるお母さん。
「いや!ご飯は〜!!」
少し時間がしてレイ先生は無事に起きました。
遅くなってしまって申し訳ない…私情ではあるのだが、自分用ゲーミングPCで遊んでいると…時間を作れなかった…
今後気をつけます!【毎回言っているような…?】き、気のせいだな!




