表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺の脳内でドラムロールが止まらない

あれは1週間前、某ラジオ番組で聞いた超人気ラブリー声優のドラムロール・・・


そのつたない音が一向に俺の脳内から消えてくれない。


ドドドドドドドドドドゥルドドドゥルドド・・・


授業中もご飯を食べている時もトイレの中でも寝ている時も。


ドゥルドゥルドドドドドドドゥルドドドドド・・・


まるで調子の悪いバイクのアイドリングのように続くドラムロール。


常に脳内に流れるドラムロールにそろそろ慣れてきた今日この頃。


不思議と友達や先生、家族の会話などは邪魔にならない音量。


だんだんと愛おしく感じてきたところで、また今日も某ラジオ番組を見る。


ドドドドゥルドゥルドドドドドドドドドドドドドドド・・・


終わらないドラムロールに相方の超人気イケメン声優さんも発表のタイミングを失い鋭い突込みが入る。


ドゥルドゥルドドドドドドドドドドドドゥルドド・・・

ドドドドドドドゥルドドドドゥルドドドドドドド・・・


俺の脳内と女性声優の声がハミングする・・・かわいい・・・


そして終わりは突然やってきた・・・


ハイッ!!!


その美人声優の一言に思わず失笑してしまったが、次の瞬間、俺の脳内のドラムロールはぱったりと消え去ってしまった・・・


その不思議な体験はまだ誰にも話してはいない。


きっと誰に話しても信じてはくれないだろう。


たかだか1週間だったが、平凡に生きてきた俺の初めての不思議な体験。


翌朝すっきりと起きた俺はどこか清々しさを感じる朝を迎えていた。


そんな俺の目下の悩みは、昨日から聞こえる脳内の・・・


ハイッ!!!ハイッ!!!ハイッハイッハイッ!!!


かわいい・・・


リズムよく刻む掛け声のような声にどうしたもんかと悩む日々が始まった。


どうなることか今後が楽しみでもある。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ