表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セイバー・オブ・ザ・ワールド  作者: アオカネ
1/3

死んで生まれ変わって

ー少年は神を恨んだー


 別に過酷な環境に生まれたわけじゃない。犯罪が常々起こるような町に生まれたわけでもない。ただ名前がちょっと普通の人とは違っただけだった。


 霧須斗碧 きりすとあ なんて名前だったからか壮絶ないじめを受けてしまった。 


 名前が少し変だからっていじめを受けるなんておかしいけどこれも神の所業なんだろう。


 何故か昔から神様のせいにしたがるくせがあったが最近はひどくなったものだ。


 こんな風に全て神様のせいにしてしまうようになったのも神様のせい…… ああおかしくなってしまったようだ。


 もうなんで生きているのかも分からない。死にたくはないが生きていたくなんてない。


 そんなことを考えているうちに正門が見えた。こんな高校、通わなければよかった。そんなことに思考を巡らせていた時、後ろから排気音が。最近な物ってもっと静かに走るんじゃ…ってえ?


 空を飛んでいる感覚は初めて味わった。なんで俺は飛んで… ああそうか、都合がいい。今なら楽に死ねる。これは神がくれた最初で最後の幸福かもしれない。


 …しかし何故神は俺にこんな仕打ちを与えたのだろうか?逆鱗に触れるようなことをした覚えはないんだけどな。違う世界だったら幸せに過ごしていただろうか?見てみたいな。


 神は、罰を与えるのならそれに匹敵する能力をくれたって良かったんじゃないか?努力もしたくなくなるような環境になってしまったんだから、そんなものしなくてもいいようなちかr


 くだらぬ御託を並べていた間に霧須斗碧は死んだ。しかし彼の願いは今叶えられる。それは神の所業か否か。そんなことは分からないが。そして彼はいわゆる、異世界転生をするのであった。



 …奇しくも同時刻、同じくこの世界で死に、異世界転生の最中である少女がいた。その少女が霧須斗碧の救世者さながらの存在となるのはまた先の話だ。



 そうして、少年 霧須斗碧と少女 松永莉愛は異世界へと転生した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ