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月面競争  作者:
11/15

その十一

 このタイミングで、再び日本からの通信が届く。


 ただし、それは音楽だった。


 宇宙センターの数人が気づく。


 この曲、ロボットアニメの主題歌っぽい。まさか・・・・・・。


 月面の映像では、熊本城がさらなる変身を開始する。


 天守閣てんしゅかくが二つに分かれて、内部から迫り出してきたのは・・・・・・ロボットの頭部だ。


 さらにお城の各部が変形していき、人型の巨大ロボットが月面に立ち上がる。


 これにより、日本は達成した。米ソに先駆けての、月面最初の「巨大ロボット」である。


 米ソ双方とも、宇宙センター内の反応は二種類に分かれていた。


 この事態を深刻に受け止める者たちと、アニメから飛び出してきたようなロボットの出現に興奮する者たちである。


 日本が流している曲が、二番に入った。


 ということは、まだ続きがある?


 そこで巨大ロボットの目が光った。


 胸の中央部がゆっくりと開閉していき、砲台らしきものがいくつも顔をのぞかせる。


「日本め、月面を武力占領するつもりか!」


 怒る者たちがいる一方で、


「ひっ、さつ、わざ! ひっ、さつ、わざ!」


 笑顔で手を叩く者たちもいる。


 米ソ双方とも、宇宙センターの内部は、なかなかカオスな状況になっていた。


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